BYD、新型「BYD ATTO 3 EX」を発売
BYD Auto Japanは2026年9月29日、ミドルサイズSUV「BYD ATTO 3」を大幅に刷新した新型「BYD ATTO 3 EX」を発表し、同日より全国の正規ディーラーで販売を開始すると明らかにした。今回のアップデートでは、航続距離の延長や新モデルの追加に加え、内外装のデザイン刷新や快適装備の拡充が図られており、日常からロングドライブまで幅広いライフスタイルに応えるEVへと進化を遂げている。
航続距離の大幅な向上と駆動方式の刷新新型
「BYD ATTO 3 EX」では、搭載するブレードバッテリーの容量を従来の58.56kWhから74.88kWhへと拡大した。これにより、一充電走行距離は後輪駆動(RWD)モデルで620km、新たに設定された四輪駆動(AWD)モデルで550km(いずれもWLTCモード)を実現している。

駆動方式はこれまでの前輪駆動からRWDへと変更され、モーター最高出力も大幅に向上した。フロントにデュアルボールジョイント式マクファーソンストラット、リアに5リンク式サスペンションを採用した足回りの刷新により、パワフルな走りと安定したハンドリングを両立している。
新たに設定された四輪駆動モデルの卓越した動力性能
シリーズ初となるAWDモデルは、フロントに100kW、リアに230kWのモーターを搭載し、システム最高出力330kW(約449ps)、最大トルク560Nmを発揮する。0-100km/h加速は4.0秒という優れた俊足ぶりを誇り、走る場所や用途の選択肢を大きく広げるモデルとなっている。また、急速充電の最大受電能力が100kWへと向上したほか、充電前にバッテリー温度を適切にコントロールする充電予熱機能が新たに採用され、低温時における充電性能の低下が抑制されている。
安全性と快適性・利便性の大幅な拡充
安全面においては、バッテリーを車体構造の一部として活用するBYD独自のCTB(Cell to Body)技術を採用し、キャビンスペースの拡大とボディ剛性の向上が図られた。先進運転支援システム(ADAS)のセンサー強化に加え、ドライバーモニタリングシステム(DMS)や、車内のミリ波レーダーで生命体を検知する幼児置き去り検知システム(CPD)が新たに搭載されている。さらに、パッケージングの活用により95Lのフロントトランクが新設されたほか、AWDモデルには車載温冷庫が標準装備され、前席シートベンチレーションやステアリングヒーターなども充実している。メーカー希望小売価格は、RWDモデルが437万8000円、AWDモデルが487万3000円(いずれも税込)となっている。
【ル・ボラン編集部より】
実直な前輪駆動SUVとして上陸したATTO 3が、後輪駆動ベースへと刷新され本格派へ変貌を遂げた。特筆すべきは、0-100km/h加速4.0秒の俊足と、日常を包み込む平穏な乗り心地が高い次元で両立している点だ。強大な出力をただ解き放つのではなく、新採用のリア5リンク式サスペンションとCTB技術による強固な骨格が、パワーを真綿のようにしなやかに路面へ伝える。単なるスペック競争を抜け出し、洗練された大人のツアラーへと進化した。この歩幅の大きさこそ、現在のBYDの真骨頂である。