試乗記

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【充填5分で1014km走破】新型FCEV「ヒョンデ NEXO」試乗記|なぜ今、あえて“水素”にこだわるのか?【第3回・ヒョンデ6つの疑問:Why? Hyundai?】〈PR〉

ヒョンデ NEXO:アクセル操作に対する加速感や減速フィールを日本の交通環境に合わせて繊細にチューニング。前走車に追従し停止までサポートするスマート回生システムにより、市街地でも安心感が高く、滑らかな走りを実現。
ヒョンデ NEXO:ヒョンデとして初めてのデザインコンセプト「Art of Steel(アート・オブ・スチール)」を採用したエクステリア。
ヒョンデ NEXO:鋼材の持つ力強さと造形美を活かし、個性的でありながら豊かなボリューム感を持つSUVプロファイルが魅力。
ヒョンデ NEXO:一充填走行距離1014km(Voyage/参考値)を達成し、水素電気自動車として世界最高水準を誇る。実際に横浜(神奈川県)~門司港(福岡県)の走行試験では1002kmを走破。残りの航続可能距離も134kmという検証結果をマークした。
ヒョンデ NEXO:CEV補助金は1,470,000円。自治体によってはより多くの優遇が受け取れる場合があるため、最新情報については事前に各自治体サイト等のご確認を。
ヒョンデ NEXO:水素を社会の新エネルギーソリューションとして広く普及させるためのヒョンデグループの事業ブランド「HTWO」のシンボルマークをモチーフとしたH型ユニークランプを前後に配置。一目でFCEVと識別できる固有のアイデンティティを確立している。
ヒョンデ NEXO:水素を社会の新エネルギーソリューションとして広く普及させるためのヒョンデグループの事業ブランド「HTWO」のシンボルマークをモチーフとしたH型ユニークランプを前後に配置。一目でFCEVと識別できる固有のアイデンティティを確立している。
ヒョンデ NEXO:水素を社会の新エネルギーソリューションとして広く普及させるためのヒョンデグループの事業ブランド「HTWO」のシンボルマークをモチーフとしたH型ユニークランプを前後に配置。一目でFCEVと識別できる固有のアイデンティティを確立している。
ヒョンデ NEXO:水素を社会の新エネルギーソリューションとして広く普及させるためのヒョンデグループの事業ブランド「HTWO」のシンボルマークをモチーフとしたH型ユニークランプを前後に配置。一目でFCEVと識別できる固有のアイデンティティを確立している。
ヒョンデ NEXO:ホイールは19インチを採用。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
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ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
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ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。
ヒョンデ NEXO:ファミリーカーやアクティブなレジャー用途に対応するため、居住性と積載性が格段に向上。1列目シートバックのスリム化とレイアウトの最適化により、後席足元スペースをゆったりと確保。
ヒョンデ NEXO:2列目シートのリクライニング角度を深め、長距離移動時の快適性を向上。2列目ホイールハウスのステップ形状やドアトリムを工夫し、乗降性やチャイルドシートの取り付けやすさを大幅に向上。
ヒョンデ NEXO:試乗車のラウンジとラウンジ+には、開口部と開放感を大幅に広げ、2列目上部まで広がるパノラマ状のビジョンルーフを採用。
ヒョンデ NEXO:リアオーバーハングを80mm延長したことで、荷室容量は従来型比で49L増となる510Lを確保。
ヒョンデ NEXO:ゴルフバッグ最大4個、または大型スーツケースを余裕を持って収納可能。フルフラット化にも対応し、車中泊やアウトドアにも威力を発揮する。
ヒョンデ NEXO:アダプター不要でそのまま電化製品のプラグを差し込める1500W対応のコンセントを配置し、V2LやV2Hの給電機能も充実。
ヒョンデ NEXO:アダプター不要でそのまま電化製品のプラグを差し込める1500W対応のコンセントを配置し、V2LやV2Hの給電機能も充実。
ヒョンデ NEXO:計162.6L(6.69kg)の大容量水素タンクと150kWの高出力モーターを搭載し、約5分の充填で一充填走行距離1014km(Voyage/参考値)を実現。
ヒョンデ NEXO:計162.6L(6.69kg)の大容量水素タンクと150kWの高出力モーターを搭載し、約5分の充填で一充填走行距離1014km(Voyage/参考値)を実現。
ヒョンデ NEXO:アクセル操作に対する加速感や減速フィールを日本の交通環境に合わせて繊細にチューニング。前走車に追従し停止までサポートするスマート回生システムにより、市街地でも安心感が高く、滑らかな走りを実現。
ヒョンデ NEXO:アクセル操作に対する加速感や減速フィールを日本の交通環境に合わせて繊細にチューニング。前走車に追従し停止までサポートするスマート回生システムにより、市街地でも安心感が高く、滑らかな走りを実現。
左:2000年にヒョンデは初めてFCEVのプロトタイプ「マーキュリーI」を製作。これはその後継「マーキュリーII」で、JM型ツーソン(Tucson)のプラットフォームをベースに、80kWの燃料電池システム、337kmの航続距離、そしてマイナス20度での始動能力を実現した。左から2番目:燃料電池システムの完全な自社開発に成功したヒョンデが2004年に製作した「ポラリスII」。自社製80kWシステムを搭載し、航続距離370kmを達成した。
ヒョンデ・サンタフェをベースにした2000年の実験車両「サンタフェFCEV」。
ヒョンデ・ツーソンをベースにしたFECV実験車両、2005年。
2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。100kWの燃料電池スタックと24kWのバッテリーを備え、NEDC認証で594kmの航続距離を誇った。
2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。100kWの燃料電池スタックと24kWのバッテリーを備え、NEDC認証で594kmの航続距離を誇った。
2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。100kWの燃料電池スタックと24kWのバッテリーを備え、NEDC認証で594kmの航続距離を誇った。
2014年に製作されたFCEVの説明イラスト(英文)。
2025年4月にヒョンデが発表した大型車向けデュアルエネルギーステーション「HTWO Energy Savannah」の計画イメージ。米国ジョージア州のサバンナ港近郊に建設され、1日1200kgの水素製造・充填を行う。クラス8トラック「エクシエント」による港湾・工場間物流のゼロエミッション化構想だ。
欧州5カ国で165台が稼働しているFCEVトラック「XCIENT Fuel Cell(エクシエント・フューエルセル)」は、2026年2月の段階で欧州における累計走行距離2000万kmを達成している。

3回:BEVだけじゃない!? 実はおよそ30年も開発を続ける、ヒョンデの「水素」にかける並々ならぬ本気度とは

革新的なデザインと先進のテクノロジーで世界のモビリティシーンを牽引する「ヒョンデ(Hyundai)」。実は1998年から約30年にもわたり水素への取り組みを続けるトップランナーだ。2018年登場の初代「NEXO(ネッソ)」は世界25カ国以上で累計4万7000台超を販売し、FCEVの世界ナンバーワンを獲得。そして今回、航続距離1014km(※Hyundai社内測定値を基にした参考値)を誇る第2世代の新型NEXOが日本市場に投入された。BEV全盛の今、なぜあえて水素にこだわるのか? 壮大な水素エコシステムの全貌と、新型NEXOの滑らかな走りの真価に迫る。

【画像41枚】これがヒョンデの水素エコシステム。航続距離1014kmを誇る新型FCEV「NEXO(ネッソ)」の全貌を見る

クルマの枠を超越する!? ヒョンデの水素ブランド「HTWO」が描く未来

FCEV(燃料電池自動車)は、ハイブリッドカーと並ぶ日本のお家芸と思われていた時代もあった。だが現在、乗用FCEVでもっとも存在感を示しているメーカーのひとつが韓国のヒョンデだ。

ヒョンデが水素燃料電池技術の開発を本格的にスタートしたのは1998年。2013年には「ix35 Fuel Cell(北米名=ツーソンFCEV)」を量産化し、2018年にはFCEV専用車として初代NEXO(ネッソ)を投入した。NEXOは世界25カ国以上で累計4万台以上が販売され、ヒョンデによれば水素燃料電池乗用車として世界トップの実績を持つ。

左:1998年にヒョンデが初めて製作したFCEVのプロトタイプ「マーキュリーII」。JM型ツーソン(Tucson)のプラットフォームをベースに、80kWの燃料電池システム、337kmの航続距離、そしてマイナス20度での始動能力を実現した。中央:燃料電池システムの完全な自社開発に成功したヒョンデが2004年に製作した「ポラリスII」。自社製80kWシステムを搭載し、航続距離370kmを達成した。右:2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。

左:2000年にヒョンデは初めてFCEVのプロトタイプ「マーキュリーI」を製作。これはその後継「マーキュリーII」で、JM型ツーソン(Tucson)のプラットフォームをベースに、80kWの燃料電池システム、337kmの航続距離、そしてマイナス20度での始動能力を実現した。左から2番目:燃料電池システムの完全な自社開発に成功したヒョンデが2004年に製作した「ポラリスII」。自社製80kWシステムを搭載し、航続距離370kmを達成した。

もっとも、現在の水素を取り巻く状況は決して順風満帆ではない。FCEVはBEVに比べても普及が遅く、水素ステーションなどインフラ整備も十分ではない。それでもヒョンデは水素から撤退するどころか、むしろ取り組みを拡大している。

2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。100kWの燃料電池スタックと24kWのバッテリーを備え、NEDC認証で594kmの航続距離を誇った。

2013年に初の量産型FCEV「ix35 Fuel Cell(北米市場名:ツーソンFCEV)」の商業生産を開始。100kWの燃料電池スタックと24kWのバッテリーを備え、NEDC認証で594kmの航続距離を誇った。

その象徴が、ヒョンデ・モーター・グループの水素ブランド&ビジネスプラットフォーム「HTWO(エイチツー)」だ。これは単にFCEVを開発・販売するためのブランドではない。水素の製造から貯蔵、輸送、充填、そして利用まで、バリューチェーン全体をカバーする壮大な取り組みなのである。

2025年4月にヒョンデが発表した大型車向けデュアルエネルギーステーション「HTWO Energy Savannah」の計画イメージ。米国ジョージア州のサバンナ港近郊に建設され、1日1200kgの水素製造・充填を行う。クラス8トラック「エクシエント」による港湾・工場間物流のゼロエミッション化構想だ。

2025年4月にヒョンデが発表した大型車向けデュアルエネルギーステーション「HTWO Energy Savannah」の計画イメージ。米国ジョージア州のサバンナ港近郊に建設され、1日1200kgの水素製造・充填を行う。クラス8トラック「エクシエント」による港湾・工場間物流のゼロエミッション化構想だ。

水素の利用先もNEXOのような乗用車にとどまらず、「XCIENT Fuel Cell(エクシエント・フューエルセル)」などの大型トラックやバス、鉄道、建設機械、定置型発電などへと広がる。一方の水素製造では、再生可能エネルギーを利用した水電解に加え、廃棄物から水素をつくる「W2H(Waste-to-Hydrogen)」にも取り組む。2026年には韓国・清州で、下水汚泥由来のバイオガスを利用して水素を製造・供給する拠点を稼働させた。

欧州5カ国で165台が稼働しているFCEVトラック「XCIENT Fuel Cell(エクシエント・フューエルセル)」は、2026年2月の段階で欧州における累計走行距離2000万kmを達成している。

欧州5カ国で165台が稼働しているFCEVトラック「XCIENT Fuel Cell(エクシエント・フューエルセル)」は、2026年2月の段階で欧州における累計走行距離2000万kmを達成している。

つまりヒョンデが描いているのは「水素で走るクルマ」だけではなく、水素をエネルギーとして社会全体で循環させるエコシステムだ。そのなかで乗用車側の技術的ショーケースとなるのが、2026年4月に日本でも発売された第2世代のNEXOである。

充填5分で1014km走破! 実用性を大幅に高めた新型NEXOの進化

新型NEXOでは水素タンク容量を162.6L、6.69kgへ拡大するとともに、燃料電池システムや走行抵抗などを改善。一充填走行距離(※参考値)は先代の820kmから1014km(Voyage)へと大幅に伸びた。しかも水素充填は約5分。インフラさえ整えば、長距離移動における使い勝手はBEVに対するFCEVの大きなアドバンテージとなる。

ヒョンデ NEXO:鋼材の持つ力強さと造形美を活かし、個性的でありながら豊かなボリューム感を持つSUVプロファイルが魅力。

ヒョンデ NEXO:鋼材の持つ力強さと造形美を活かし、個性的でありながら豊かなボリューム感を持つSUVプロファイルが魅力。

パワートレインも進化した。燃料電池システムの最高出力は85kWから94kWへ、駆動用バッテリーは40kWから80kWへ、モーターは最高出力113kW(154ps)から150kW(204ps)へと強化。0-100km/h加速は先代の9.2秒から7.8秒へ短縮されている。

ヒョンデ NEXO:計162.6L(6.69kg)の大容量水素タンクと150kWの高出力モーターを搭載し、約5分の充填で一充填走行距離1014km(Voyage)を実現。

ヒョンデ NEXO:計162.6L(6.69kg)の大容量水素タンクと150kWの高出力モーターを搭載し、約5分の充填で一充填走行距離1014km(Voyage/参考値)を実現。

ボディサイズは全長4750mm×全幅1865mm×全高1690mm。先代から極端に大型化したわけではないが、「Art of Steel」というデザイン思想による直線的で重厚なスタイルは、ずいぶんと存在感が増した。室内は対照的にリビングルームのような柔らかな雰囲気。シートもソフトな座り心地でありながら芯があり、身体をきちんと支えてくれる。前席のシートバックを薄型化したことで後席膝前スペースは41mm拡大し、後席のリクライニング角も従来の8度から14度へ拡大された。

まるで上質なBEV 新型NEXOがもたらす極上のシームレス加速

走り始めて印象的なのは、FCEVであることをほとんど意識させないことだ。燃料電池は外気から取り込んだ酸素と水素を化学反応させて発電するが、その際の吸気音はほとんど聞こえない。アクセルを全開にすればわずかに吸気音とモーター音が聞こえる程度で、感覚的には上質なBEVそのものだ。

ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。

ヒョンデ NEXO:インテリアはシンプルで快適な室内空間が広がる。ヒョンデ初となるBang & Olufsenのプレミアムサウンドシステムや、スマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、ブラインドスポットビューモニターなど、日常の利便性を高める快適装備を搭載。

ロードノイズも巧みに抑えられている。荒れた舗装では低い周波数の音は入ってくるものの耳障りではなく、路面が変化したときの音圧変化も小さい。アコースティックガラスの効果もあり風切り音も少なく、静粛性には相当に力を入れたことがわかる。

ヒョンデ NEXO:試乗車のラウンジとラウンジ+には、開口部と開放感を大幅に広げ、2列目上部まで広がるパノラマ状のビジョンルーフを採用。

ヒョンデ NEXO:試乗車のラウンジとラウンジ+には、開口部と開放感を大幅に広げ、2列目上部まで広がるパノラマ状のビジョンルーフを採用。

150kWのモーターによる加速は、ハイパフォーマンスBEVのように暴力的ではないが、日常域では十分以上。むしろNEXOのキャラクターに合っているのは、その滑らかさだ。

ヒョンデ NEXO:ファミリーカーやアクティブなレジャー用途に対応するため、居住性と積載性が格段に向上。1列目シートバックのスリム化とレイアウトの最適化により、後席足元スペースをゆったりと確保。

ヒョンデ NEXO:ファミリーカーやアクティブなレジャー用途に対応するため、居住性と積載性が格段に向上。1列目シートバックのスリム化とレイアウトの最適化により、後席足元スペースをゆったりと確保。

回生ブレーキはパドルで調整でき、ワンペダル走行が可能なi-PEDAL 3.0や、交通状況などに応じて回生量を自動調整する機能も備える。i-PEDALは強い減速力を発生させながら、その立ち上がりがじつに自然。アクセルを戻すだけで停止まで持っていく制御は、自分でブレーキペダルを操作するよりスムーズで、ちょっと悔しいほどだ。

ヒョンデ NEXO:日本のWLTCモード認証基準で一充填走行距離1014km(Voyage)を達成し、水素電気自動車として世界最高水準を誇る。実際に横浜(神奈川県)~門司港(福岡県)の走行試験では1002kmを走破。残りの航続可能距離も134kmという検証結果をマークした。

ヒョンデ NEXO:一充填走行距離1014km(Voyage/参考値)を達成し、水素電気自動車として世界最高水準を誇る。実際に横浜(神奈川県)~門司港(福岡県)の走行試験では1002kmを走破。残りの航続可能距離も134kmという検証結果をマークした。

サスペンションもソフトタッチで、路面の凹凸を優しくいなす。ステアリングフィールは個人的にはもう少し締まっていてもいいと思うが、静粛性やインテリアを含め、クルマ全体が一貫して「優しさ」を感じさせる仕上がりになっている。

水素社会の未来を信じて。新型NEXOに込められたヒョンデの覚悟

日本では水素ステーションの数など、FCEVを取り巻く環境は依然として厳しい。だからNEXOが短期間でBEVやハイブリッド車に取って代わるとは考えにくい。しかし水素を乗用車だけで判断するのも早計だろう。大型商用車や産業用途、エネルギーの貯蔵・輸送まで視野を広げれば、その可能性は違って見えてくる。

ヒョンデ NEXO:アクセル操作に対する加速感や減速フィールを日本の交通環境に合わせて繊細にチューニング。前走車に追従し停止までサポートするスマート回生システムにより、市街地でも安心感が高く、滑らかな走りを実現。

ヒョンデ NEXO:アクセル操作に対する加速感や減速フィールを日本の交通環境に合わせて繊細にチューニング。前走車に追従し停止までサポートするスマート回生システムにより、市街地でも安心感が高く、滑らかな走りを実現。

水素社会が本当に訪れるのか。その答えはまだ出ていない。ただし、もし訪れたときにトップランナーでいるためには、技術開発を止めないことが必要だ。新型NEXOに乗ると、ヒョンデがなぜ今も水素を続けているのか、その理由が少し見えてくるのである。

【Specification】HYUNDAI NEXO Lounge
 ヒョンデ・ネッソ ラウンジ

■車両本体価格(税込)=8,200,000円
■全長×全幅×全高=4750×1865×1690mm
■ホイールベース=2790mm
■車両重量=1970kg
■駆動方式=前輪駆動
■FCシステム 形式/種類=PEMFC/固体高分子型
■FCシステム 個数/最高出力=1個/94kW
■燃料種類/タンク本数=圧縮水素/3本
■タンク内容積/公称使用圧力=162.6L(54L×3)/70MPa
■モーター形式/種類=DE4N/交流同期電動機
■モーター最高出力=150kW(204ps)/4200-5000rpm
■モーター最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/0-4000
■駆動用バッテリー容量=2.64kWh
■一充填走行距離(※Hyundai社内測定値を基にした参考値)=970km
■サスペンション形式=前:ストラット、後:マルチリンク
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ=前後:245/45R19

【画像41枚】これがヒョンデの水素エコシステム。航続距離1014kmを誇る新型FCEV「NEXO(ネッソ)」の全貌を見る

フォト=郡 大二郎/D. Kori、ヒョンデモビリティジャパン/Hyundai Mobility Japan
石井 昌道

AUTHOR

自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。自動運転や電動化への造詣も深い。

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