BMW 1シリーズと2シリーズ グラン クーペに限定車「Apex Edition」が登場
ビー・エム・ダブリュー株式会社は2026年10月22日、BMW 1シリーズおよび2シリーズ グラン クーペの限定車「Apex Edition」の販売を全国のBMW正規ディーラーにて開始した。高性能なMパフォーマンス・モデルであるBMW M135 xDriveとBMW M235 xDriveグラン クーペをベースに、足回りの強化や専用パーツを装着した特別なモデルである。日本全国でそれぞれ50台のみの限定販売となり、納車は本年10月下旬以降が予定されている。
コーナリング性能を磨き上げた足回りと専用装備
BMW M社が開発する高性能モデルのうち、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れて走行性能を高めたのがMパフォーマンス・モデルである。今回発表された「Apex Edition」は、このMパフォーマンス・モデルをベース車両として、さらなる性能の向上を図っている。具体的には、19インチのM鍛造ホイールYスポーク・スタイリング1085Mや、グレー・ハイグロス・キャリパーを備えたMコンパウンド・ブレーキを装備することで足回りが強化された。これにより、コーナリング時の剛性と精度が大幅に向上している。
さらに、エクステリア・デザインをよりスポーティな仕様に引き上げるため、数々のM Performance Partsが装着されている。ブラック・ハイグロスのMロゴやカーボンのドア・ミラー・キャップ、専用ステッカーが用意され、BMW M135 xDrive Apex Editionにはブラック・ハイグロスのリヤ・スポイラーも追加される。インテリアにおいても専用のバッジやフロア・マットが採用されており、細部にまでこだわった特別な空間が演出されている。
各モデル50台限定、2色のボディ・カラーを用意
本限定車の販売台数は、日本のBMW正規ディーラーを通じて販売される合計として、両モデルともにそれぞれ50台限定となっている。選択可能なボディ・カラーは2色が用意されており、内訳はアルピン・ホワイトが30台、フローズン・ピュア・グレーが20台である。仕様はすべて右ハンドルの7速DCTが採用されている。
メーカー希望小売価格は消費税込みで、モデルおよびボディ・カラーによって異なる設定となっている。BMW M135 xDrive Apex Editionは、アルピン・ホワイトが808万円、フローズン・ピュア・グレーが838万円である。一方のBMW M235 xDriveグラン クーペApex Editionは、アルピン・ホワイトが813万円、フローズン・ピュア・グレーが843万円に設定されている。
プレミアム・コンパクト・セグメントを牽引するベース車両
ベースとなるBMW 1シリーズは、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに属し、2004年の初代誕生以来、優れた環境性能と高い動力性能を両立してきたエントリー・モデルである。2024年に登場した最新の第4世代では、よりスポーティな印象を与えるデザインへと進化している。一方のBMW 2シリーズ グラン クーペは、同セグメントにおけるBMW初の4ドア・クーペとして2019年に誕生した。スポーティなハンドリングと4ドアならではの高い利便性を組み合わせたことで、各種カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を獲得しているモデルである。
このBMW 2シリーズ グラン クーペは、2025年に第2世代モデルへと進化を遂げた。最新の第4世代1シリーズおよび第2世代2シリーズ グラン クーペは、象徴的なキドニー・グリルに斜めのデザインを取り入れたり、立体的なプレスラインを採用したりと、意欲的なアップデートが図られている。なお、ベース車両となるM135 xDriveおよびM235 xDriveグラン クーペには、これらの斜めデザインを取り入れたキドニー・グリルや、BMW 48Vインテグレイテッド・ハイブリッドは搭載されないものの、最新テクノロジーによる力強い走行性能によって、スモール・コンパクト・セグメントならではの軽快なきびきびとした走りを存分に体感できる仕上がりとなっている。
【ル・ボラン編集部より】
前輪駆動ベースのシャシーに移行して以降、1シリーズと2シリーズ・グランクーペは実用性と引き換えに、往年のFRが持っていた微舵領域のすっきりとした手応えをいかに取り戻すかという命題と向き合ってきた。今回の第4世代および第2世代への刷新では、キャスタートレールの拡大などフロントアクスルの抜本的な改良により、直進安定性と初期応答の自然さが劇的に進化している。その素性の良さに、鍛造ホイールと強化ブレーキで「バネ下の洗練」を加えたのが本限定車だ。「エイペックス(頂点)」の名が示す通り、単なる直線番長ではなく、コーナーの奥深くまで踏み込めるシャシーファースターとしての矜持がここにある。引き締まったアシは日常域では硬さを伴うかもしれないが、ワインディングでステアリングを切り込んだ瞬間、駆動方式の概念を超えた濃密な対話がすべてを肯定してくれるはずだ。