東京モーターショー2017

【東京モーターショー2017】日産自動車のクロスオーバーEVコンセプト「IMx」は航続可能距離600km!! 700NmでGT-Rを超える

完成車検査の一部を無資格者が行っていた問題で、ダニエレ・スキラッチ副社長の謝罪から幕を開けた日産自動車のプレスカンファレンス。しかし、ブースはEVを中心とした最新技術の見本市といったところで、世界初公開されたクロスオーバーEVコンセプトの「NISSAN IMx」を中心に、新型リーフの「LEAF NISMO Concept」、「セレナ e-POWER」といった初公開モデルが脇を固め、強みである電動化技術を全面的に押し出している。

 

NISSAN_IMx

2020年代はじめのEVはこうありたいという想いが込められた「NISSAN_IMx」はEV専用プラットフォームを採用し、前後ツインモーターにより4輪を駆動。航続可能距離600㎞超、出力は160kW+160kW、最大トルクは700Nmを想定。「和」の雰囲気が漂う内装は、自動運転時代の空間のあり方を提案している。

 

LEAF NISMO Concept

専用デザインをまとう「LEAF NISMO Concept」は、Cd値を維持しながらリフト量を低減し、空力向上を実現。専用サスペンションやタイヤなどに加えて、速度域を問わず瞬発力の高い加速フィールを引き出せる専用チューニングコンピューターも搭載する。

 

セレナe-POWER

「セレナe-POWER」は、室内や荷室の広さ、使い勝手の良さはそのままに、100%EV走行でありながらエンジンを発電機として使うことで航続可能距離の不安を払拭。外観ではグリルに「e-POWER」の象徴であるブルーのアクセントが施され、専用LEDテールランプや専用バッヂが「e-POWER」である主張する。発売は2018年春の予定。

 

さらに、2018年の第5シーズンから日系自動車メーカーとして初となるフォーミュラE参戦も表明した。累計走行距離が35億㎞に達しているリーフなどの知見を生かし、同社の電動化技術を活かしながら、走る実験場としてさらなる知見の集積を狙う構えだ。

また、電動化とともに注力している自動運転技術では、2020年以降の実用化を目指し、最新世代の「プロパイロット」を搭載した実験車両での公道を開始したと表明している。

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塚田勝弘

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