自重の60倍の客車でも難なく牽引
ジャガー・ランドローバーは、ディスカバリー・スポーツの牽引能力をアピールするデモンストレーションを実施し、合計100トン以上になる豪華列車の客車3両を、線路上で見事に牽引したことを発表した。
舞台はスイス北部。ライン川流域を走る線路に登場したディスカバリー・スポーツは、180ps/430Nmを発揮する最新世代の2.0リッター直4ディーゼルターボ、「インジニウム」エンジンを搭載している。線路上を走る関係で、車体には別途、鉄道用車輪を装着しての走行となった。
このディスカバリー・スポーツの認定最大牽引重量は2.5トンだが、今回のデモンストレーションでは車重1775kgのおよそ60倍となる100トン以上の客車を、10kmに渡って見事牽引してみせたのである。
ジャガー・ランドローバーでスタビリティコントールシステムを担当するエンジニア、カール・リチャーズのコメントはこうだ。
「牽引はランドローバーのDNAであり、ディスカバリー・スポーツも例外ではありません。私たちはお客さまのストレスを少しでも減らすために、牽引技術の向上に努めています。世界でもっとも過酷なテストを繰り返しておりますが、今回のテストはこれまででいちばん極端な牽引試験でした」
なお、このデモンストレーションは9速ATを搭載するディスカバリー・スポーツが使用されたが、先述の鉄道用車輪の装着以外は何も改造されていないとのこと。ディスカバリースポーツの、そして同社の新世代ディーゼルターボエンジン「インジニウム」が実現するパフォーマンスの高さを、ぜひ動画でご確認いただきたい。