ジャガー・ランドローバーは、ジュネーブモーターショー2017において、新型「ディスカバリー」の人道支援向けビスポークモデル「PROJECT HERO(プロジェクト・ヒーロー)」を世界初披露した。 ディスカバリー・プロジェクト・ヒーローは、ジャガー車とランドローバー車の高性能モデル、車両カスタマイズ、少数生産の限定モデルといった特殊車両の開発を担当する「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」が、オーストリアの赤十字社と協力して開発した特別仕様車。今後1年間、同赤十字の緊急対応チームが試験運用を行う予定になっている。 世界初!走行中でもドローンが着陸可能 ディスカバリー・プロジェクト・ヒーローは、ルーフにドローンが据え付けられた初の車両であり、セルフセンタリング技術を備えた完全統合型の着陸システムにより、車両が動いていても同車に着陸させることが可能な世界初の技術を搭載している。なお、ドローンはタブレットのアプリを使用して制御することが可能だ。 さらに、新型ディスカバリーの高い積載能力と広い荷室スペースを活かし、救命救助に必要な様々な機器を搭載。作業テーブルや電源コンセントも備えている。 ランドローバーは1954年以降、世界最大の人道支援ネットワークである国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)とパートナーシップを締結。現在は25カ国で18の人道的プロジェクトを支援しており、120台の車両を提供している。今回のディスカバリー・プロジェクト・ヒーローもその一環として開発され、ドローンを活用することで人間やヘリコプターが入ってゆけない場所での要救助者探索など、災害時の対応時間を短縮。人命救助に役立つことが期待されている。 Text:H.Tanaka Photo:JAGUAR LAND ROVER LIMITED 全文を読む