ニューモデル

ロールス・ロイスのSUV、カリナン見参!

オフロードでも「マジック・カーペット・ライド」を実現

5月10日、ロールス・ロイスはかねてより予告していた同社初のSUV「カリナン」を発表した。

ロールス・ロイスが、「完璧な実用性とオフロード性能を兼ね備えたラグジュアリーSUV」と紹介するカリナン。その車名は現在ブリティッシュ・クラウン・ジュエルズに所蔵されている最大のダイヤモンドの名にちなんで名付けられた。

ボディサイズは全長5341×全幅2164×全高1835mmで、ホイールベースは3295mm。プラットフォームは新型ファントムと同じ新世代オールアルミ製スペースフレームの「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」が用いられた。

スタイリングは一般的なSUVとは少し異なり、テールゲートを持ちながらも3ボックスに寄せたフォルムが特徴。パルテノングリルを持つフロントマスクやフロントノーズにそびえるマスコット(スピリット・オブ・エクスタシー)、そして観音開きのコーチドアといったロールス・ロイスらしい特色は、カリナンでも見られる。

フロントに搭載されるエンジンは最高出力571ps/5000rpm、最大トルク850Nm/1600rpmを引き出す6.75リッターのV型12気筒ツインターボ。最高速は250km/hでリミッターが作動する。エアサスペンションは高さ調整が可能で、乗員が乗り込む際は標準の位置から40mm下がり、最高で40mm上げることができる。最大渡河深度は540mmと発表された。

走行モードはといえば「OFF ROAD」のボタンが備わるのみ。荒れた路面などを走る際はコンソールに備わるこのボタンを押すだけで各コンポーネントの制御が最適化され、路面を問わずロールス・ロイスならではのスムーズで滑らかな「マジック・カーペット・ライド」を実現する。

キャビンは4名掛けと5名掛けから選ぶことができ、荷室容量は後席が3名掛けで600L、2名掛けでは526Lを確保。後席シートバックが倒せるのはロールス・ロイス車では初で、これにより最大2245mmの長尺物が積み込めるほか、最大で1930Lに容量が拡大できる。後席2名掛け仕様では、センターコンソールにシャンパンフルートや冷蔵機能付きドリンクキャビネットが備わる。

インテリアデザインは水平・垂直が基調で、インパネは左右対称のデザインが採用された。高級レザーが各部にふんだんに使用されロールスの高水準レザークラフト技術が発揮されている。なお、ダッシュボードの上部などには耐久性や耐水性に優れたレザーが使われているとのこと。

先進の運転支援機能も搭載された。昼夜を問わず歩行者も検知可能なナイトビジョンをはじめ、ヘリコプタービューの4カメラシステムやアクティブクルーズコントロール、車線逸脱や車線変更などの警告システム、そして高解像度ヘッドアップディスプレイなど、その内容は多彩だ。最新のナビゲーションや携帯電話のワイヤレス充電を含むインフォテイメント&マルチメディアシステムも、抜かりなく搭載されている。

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