エンジンはクラス最強のV8ターボか?
デビュー間もないアウディのクロスオーバーSUV、「Q8」の高性能バージョンとなる「RS Q8」のテスト車両が早くもカメラに捉えられた。オーストリア・アルプスに現れたテスト車はトレーラーを引いた状態だったが(駆動系にかかるトーイング負荷のテストか?)、フロントのエンブレム回りや軽度な擬装ラッピングを除けば、ほぼフルヌードの状態。リアに至ってはアウディの“フォーシルバーリングス”や車名を示すエンブレム類もそのまま装着されている。
もちろん、「S」ではなく「RSモデル」だとすると市販バージョンのエクステリアにはより目立った差別化が施される可能性は十分にある。だが、クロスオーバーにしてラグジャリーなSUVでもあるQ8の場合、ボディ本体に大きな手が入ることは考えにくい。テスト車では新世代アウディを象徴する六角形のシングルフレームグリル内と左右エアインテークがハニカムをモディファイした形状となっていたり、テールパイプが大径のオーバル形状になっていることが確認できるが、佇まいはノーマルQ8と変わらない。
とはいえRSを名乗る以上、中身は格段に高性能なはず。その片鱗はゴツいフロントの6ポッドキャリパーあたりからもうかがえるが、注目のパワーユニットはランボルギーニ・ウルスと基本部分を共有する4リッターV8ツインターボの搭載が予想されている。最高出力はウルスの650psを下回る600ps程度と噂されているが、それでも同クラスのライバルとなるBMW X6Mの575ps、あるいはメルセデスAMG GLE63次期型の571psを凌ぐ数値をマークすることは間違いないだろう。
あいにく今回は室内の仕様までは確認できなかったが、スポーティにしてエクスクルーシブな仕立てになることは間違いない。ノーマルの「MMIタッチレスポンス」をベースとしたインパネ回りは、デジタルメーターのバーチャルコックピットに専用グラフィックを採用したり、アルカンターラやカーボンといった専用マテリアルが駆使されるだろう。そのワールドプレミアは、早ければ2018年9月頃。遅くとも2019年3月のジュネーブ・ショーまでには発表されるはずだ。