清水和夫のDST

メルセデス・ベンツ C220d vs フォルクスワーゲン パサート、使ってよし! 走ってよし! の実力派セダン対決【清水和夫のDST】#69-1/4

随所に見られたパサートの底ヂカラ

一方のパサートは、各項目の合計点数ではCクラスよりも高い結果となり、アッパーミドルサルーンの平均値以上のダイナミック性能を有しているといえる。ハンドリングも素直でスポーティだ。乗り心地もよく快適な走りが味わえるが、Cクラスと比べると高速走行中の風切り音がやや気になった。現行モデルはエッジの効いた新デザインで登場したが、ノイズ面では課題が残されている。
パサートでもっとも感心したのは、ドライバーアシスト機能のレーンキープだ。電動パワーステアリングのアシストが明確で、自動的にレーンの中央にガイドしてくれる。逸脱しそうになるとしっかりと元の位置に戻してくれ、インフォメーションも正確。スポーティな走りへの順応性もいい。
価格は100万円ほど違うが、2台のダイナミック性能に大きな差はなかった。その意味では、パサートが善戦したといえるだろう。

 

Result

価格の違いを踏まえるとパサートの実力は高評価
●メルセデス・ベンツ C220d:13/20点
●フォルクスワーゲン パサート:13.5/20点

 

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2016年6月号より転載

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