GRスポーツは2020年1月リリース
日本では「カローラスポーツ」として昨年ハッチバックがリリースされているが、ご存じの通り海外市場向けのカローラは同じTNGAプラットフォームを使用したセダンやツーリングと呼ばれるワゴンがデビュー済み。そのバリエーションも着々と拡大されていて、先のジュネーブ・ショーでは興味深いモデルが発表されている。
ひとつめはトヨタGAZOOレーシングによる「カローラGRスポーツ」。ヨーロッパでは「ヤリス(日本名ヴィッツ)」に続く2番目のGRスポーツとなるモデルで、ハッチバックとツーリングに設定。パワーユニットは1.8Lと2Lのハイブリッドから選択可能で、内外装はスポーティに仕上げられる。現地の中~上級グレードをベースとして、エクステリアはダーククロームのフロントグリルやフロントロワスカート、サイドスカート、リヤディフューザーなどでコーディネート。ホイールは専用デザインの18インチが装着されヘッドランプはLEDが標準。ボディカラーもバイトーン処理を施した専用の「ダイナミック・グレー」が選択できる。また、内装も専用デザインのファブリックを筆頭にGR SPORTならではの仕立てとなる模様だ。このカローラGRスポーツ、欧州では2020年1月から発売予定だ。
もうひとつは、ツーリングをベースとした「カロ―ラ・トレック」。こちらはワゴンとSUVのクロスオーバーモデルで、エンジンはGRスポーツと同じく1.8Lもしくは2Lのハイブリッドから選択が可能。ベース車比で最低地上高は20mm高められ、前後バンパーにはアンダーガード風のデザインを採用することでSUVテイストがアピールされる。また、17インチのホイールもカローラ・トレック専用デザインだ。7インチマルチインフォメーションディスプレイが備わる内装も、ツートーンカラーのファブリックシートやウッドトリムなどで独自のキャラクターが演出されているという。なお、こちらの発売はGRスポーツよりも早い2019年8月からの発売予定とか。
その写真を見る限り、どちらもカローラの新しいキャラクターをアピールするには十分といえる出来栄え。いまのところ日本導入の話は聞こえていないが、GRスポーツについては日本の先行リリースも期待できそうだ。