メルセデス・ベンツ

希少内装×本物“アーマーゲー”仕様。ミッドナイトブルーの絶滅危惧種「メルセデス・ベンツ560SEL」に辿り着いた深き理由【愛車と原体験】《LE VOLANT LAB》

生まれついてのクルマ好き。スーパーカーとミニカーに熱中した原体験

原体験がその後のカーライフに大きな影響を及ぼすように思えてなりません。今回取材した南雲崇生さんには、誕生日がわずか3日違いという「はとこ」がいて、赤ちゃんの頃から半世紀以上の付き合いなのだそうです。お互いの住まいが比較的近く、さらにクルマが好きということもあって頻繁に会っているのだとか(取材日前日にも会うほど大の仲良し)。

南雲さんご自身も、愛車遍歴を重ねるうちに、付き合いのあるバイク屋のオーナーが手に入れたメルセデス・ベンツE500リミテッド(W124型)を運転し、メルセデスの魅力に開眼してしまいます。そして手に入れたのは……。ご自身の若い頃の憧れをそのまま投影したような、バブル絶頂期の日本の道路でブイブイいわせていた「あの仕様」。AMGが「エーエムジー」ではなく「アーマーゲー」なんて呼ばれていた時代のメルセデス・ベンツ560SEL(しかもAMG仕様)です。

お父さん(お母さん)世代には懐かしい、今や絶滅危惧種となってしまった「メルセデス・ベンツ560SEL AMG仕様」。今回、この貴重な1台を大切に所有する南雲さんとその愛車を取材しました。

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37年前のクルマとは思えないほどのコンディションを誇る。歴代オーナー、そして現オーナーである南雲さんの愛情の賜物だろう。

――南雲さんがクルマが好きになったのは何歳頃でしたか?

おそらく「生まれつき」でしょうね。幼少期の写真を見ると、ミニカーを持って写っているカットもありますから。世代的にスーパーカー世代よりホンの数年下なので、スーパーカーショーには行けなかったんです。それでも、スーパーカーカードを集めたり、スーパーカー消しゴムで遊んだ記憶があります。スーパーカークイズも観ていましたよ。

ミニカーは大人になっても集めていて、トミカの保有台数も4ケタに届くかも、というほどの保有数です。いまはネットで予約注文ですが、かつては渋谷にあったミニカーショップイケダや、恵比寿にあったミスタークラフトなどにもずいぶん通いましたね。

当時流行したリアガーニッシュも南雲さんのこだわりで装着されている。

――当時スーパーカーのなかでは何がお好きでしたか?

ランボルギーニミウラです。あとは、フェラーリ365GTB/4(デイトナ)も好きでしたね。ランボルギーニカウンタックや、フェラーリ365GT4BBにはあまり興味がなかったんです。バブルの頃に売られていたフェラーリだと、テスタロッサよりも412に魅力を感じるタイプでした。最近のフェラーリだとFFとか好きですね。

――南雲さんがクルマ好きになった「原体験」は何でしたか?

誕生日が3日違いの同い年のはとこの存在が大きいですね。彼もクルマが好きで、小さい頃は将来、何のクルマに乗ろうかとかいう話をしていました。昨日、会ったばかりで、ファミレスで中古車検索サイトを見ながらクルマ談義していましたから。大人になってもやっていることは基本的に同じです(笑)。

南雲さんのミニカーコレクションの一部は大切にディスプレイされている(画像提供:南雲崇生さん)。

――はとこの方と南雲さんの愛車遍歴も気になります。

若い頃、はとこがフォードフェスティバに乗っていて、いすゞベレットだったか117クーペに乗り換えるというので、中古車販売店に2人で行ったんですね。店頭にモーリスマイナーがあり、なぜかそちらを選んだんです。現在はハマーH2とマツダロードスター(ND型)を所有しています。

私の愛車遍歴はというと、日産スカイライン ジャパンターボ、マツダサバンナRX-7ターボ(SA22型)を経て、オースチン1300GT、BMW 535i(E28型)を2台乗り継いで、現在のメルセデス・ベンツ560SELと、通勤用にスズキラパンを所有しています。

南雲さんが所有していたBMW 535iは、BMWマガジン誌で取材されたことがあるという。

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AUTHOR

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。

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