フォルクスワーゲン

CクラスのESP介入はさすがのひと言。FFながら滑らかなダブルレーンチェンジを見せてくれたのはパサート【清水和夫のDST】#69-4/4

清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safty Test)

Number 69(SEASON.5):使ってよし! 走ってよし! の実力派セダン対決

メルセデス・ベンツ C220d アバンギャルド vs フォルクスワーゲン パサート TSIハイライン/Test03:ダブルレーンチェンジ

テストの「方法」と「狙い」

80km/hでコースに進入、障害物を回避してふたたびもとのレーンに戻るテスト。シャシーの総合性能、ESC(横滑り防止装置)など挙動安定化装置の能力をみる。そして、ドライバーが安心して操作できるかどうかも評価の対象となる。パニックに陥ったドライバーでも正確に操作できなくては、クルマが優れたシャシー性能を持っていても意味がないからだ。

メルセデス・ベンツC220d アヴァンギャルド vs フォルクスワーゲン・パサートTSI(ダブルレーンチェンジ編)

メルセデス・ベンツC220vs フォルクスワーゲン・パサートTSI(ハイスピードライディング編)

CクラスのESP介入はさすがのひと言

MERCEDES-BENZ C220d

●Wレーン平均通過速度:70.39km/h(★★★★)

操縦安定性:ダブルレーンチェンジはどのような結果になるのか読めないでいた。路面が少し濡れているため、装着するタイヤによりどんな挙動を示すかが不安だったからだ。最近は転がり抵抗が低いタイヤが多いので、Cクラスといえどもウェット性能はテストするまで信用できない。100km/hで進入し、強めのブレーキでステアリングを切る。すぐにESPが滑らかに作動し、速度を落としながら隣のレーンに移動。ESPが介入したことに気が付かないくらい自然な動きだ。元のレーンに戻る時、路面がうっすら濡れているので7分山のピレリP7は若干オーバーステア気味な挙動を示したが、ステアリングの正確性は失われていないので、舵の利く範囲で元のレーンに戻れた。

パサートもFFながら滑らかなダブルレーンチェンジを見せてくれた

VOLKSWAGEN PASSAT

●Wレーン平均通過速度:70.45km/h(★★★☆)

今回のダブルレーンチェンジはFRとFFの違いも明らかになった。ブレーキを踏んで隣のレーンにステアリングを切り込む時、パサートはCクラスよりもフロント荷重が重いからといって、ステアリングの利きが甘いわけではなかった。ステアリングを切った時、むしろパサートのほうが安定していてESPの介入は少な目だった。そのため、平均通過速度は若干だがパサートのほうが速い。CクラスはFRなのでESPを少し強めに利かせる設定なのかもしれない。しかし、パサートは元のレーンに戻る時、フロントへのイナーシャの影響もあり、ステアリングの過渡的な応答性が甘くなってしまった。とはいえ、パサートのダイナミック性能は信頼できるものといえる。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2016年6月号より転載
LE VOLANT web編集部

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