普遍的な美を現代的な手法で再構築する
スタンダードなデザインのホイールを現代流にリファインするRMPブランド。直線基調のシンプルなデザインで登場した新作の050Fは定番の5スポーク形状ながらバツグンの存在感を放つ会心作だ。
「あなたが選ぼうとしているホイールの安全基準はチェックしましたか?」アフターホイール市場で10%のシェアを誇るマルカサービスは、ユーザーの「安心と安全」を最優先課題として考えMID(マルカ・インテリジェント・デザイン)というブランドを立ち上げている。それは、製品の開発から品質の管理に至るすべての行程を徹底管理して、高品質かつ高性能なホイールを提供するためである。その結果、すべてのMIDプロダクトは国内における厳格なテストをパスした世界基準の安全性を備えるに至っている。
シンプルで普遍的な美を追求するRMPもMIDに含まれるブランドで、新作となる「050F」も厳しい試験をパスして登場してきた高性能ホイールだ。そもそも、RMP(リマスターピース)とは「リマスター(古くなった原盤などを新しく作り直す)」と「マスターピース(傑作/大作)」をかけ合わせた造語。フォーマルな昔ながらのカタチを今風にリデザイン/リファインするというのがコンセプトである。確かに、050Fも定番の5スポーク形状であり、そこに奇をてらうようなデザイン処理は加えられていない。しかしながら、全体に繊細で洗練されたテイストを纏い、ギュッと凝縮されたような強いインパクトを発散して、強烈な存在感を放つ仕上がりだ。
スポークサイドをリムに向かってスポークが細く見えるようにC面切削しスポーティさを演出。センター部を深く落とし込み、スポークサイドの形状にもこだわってデザインすることで光の陰影を巧みにコントロールし、立体感と豊かな表情を生み出すことに成功している。
それこそ、RMPの持つリデザインやリファインの力が為せる賜物といえよう。スポークサイドのラインは完全な直線ながらリム方向に向かって側面を細身に削りシャープな印象を演出、深くセンター部を落とし込むことで光の陰影を強調するなど、光線の当たり方で表情が変化することを意識して造形している。一見するとトラディショナルな5スポークだが、奥行きのある美しいフェイスはどんなクルマとも素晴らしい調和を魅せてくれそうだ。