ポルシェ

新型ポルシェ911徹底研究! 991から992へと何がどう変わったのか?

生まれ変わった新型911のテクノロジーについてより詳細に解説していこうと思うが、まずは、主なエクステリア系の変更ポイントを先代991との新旧比較してみた。何がどこがどう変わったのか、こうして見比べるとその違いは一目瞭然だ。

時代を超えて生き続ける、まさに“タイムレスマシン”

社内コード、タイプ992。1963年に登場した初代以来、第8世代となるポルシェ911だ。リアにエンジンを搭載する4座のスポーツカーというコンセプトは、半世紀を経ても変わることなく受け継がれている。一見すると991からのスキンチェンジにも思えるが、実はプラットフォームから新設されており、前後輪のトレッドを拡大。リアホイールを大径化したことで前後異サイズとなっている。サイズ拡大に伴う重量増を相殺するためボディにアルミを多用するなどして軽量化。またリアスポイラーをはじめとする空力パーツの性能向上によって走行安定性と燃費効率を高めている。
まず日本市場向けに発表されたのは、「カレラS」の4モデル(カレラS/カレラ4S/カレラSカブリオレ/カレラ4Sカブリオレ)で右ハンドル、PDKのみの設定。そして先日、ベースのカレラとカブリオレも発表された(価格未定)。
ポルシェは発表会の場で新型を“Timeless Machine(タイムレスマシン)”と形容していた。エクステリアは930を、インテリアは初代911をオマージュし、現代的に進化させたものだという。新型911のデザインテーマは「伝統と革新の融合」というが、歴史を積み重ねてきたからこそ可能な“温故知新”といえるだろう。

【Specification】Porsche 911
TYPE 992

■全長×全幅×全高=4519×1852×1300mm
■ホイールベース=2450mm

TYPE 991
■全長×全幅×全高=4499×1808×1296mm
■ホイールベース=2450mm

フォト=郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン2019年10月号より転載
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