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【東京オートサロン2020】今年後半に納車が始まる“日産GT-R50 by Italdesign”プロトタイプのスゴさとは?

初めて目にした1億円オーバーの”スーパーGT-R”

毎年年初のお楽しみであるTOKYO AUTO SALONは、幕張メッセで1月10日(金)~12日(日)の3日間開催された。主催者発表によると前回比101.6%の33万6000人の来場者があったという。日本国内のみならず東南アジア、欧米などからの来場者も多い熱気溢れるオートサロンの日産ブースに2020年後半に納車が始まる“日産GT-R50 by Italdesign”プロトタイプが展示され、かなりの注目を集めていました。

東京・銀座にある日産のブランド発進拠点「NISSAN CROSSING」で2018年10月15日から11月25日まで展示されていたことがあったので、日本でのお披露目は初めてではないものの、私自身は初めて見ました。元になったGT-Rがボテッとした鈍重な感じなので大して期待はしていませんでしたが、こちらの方はなかなかカッコよかったです。低められたルーフ、ロケット噴射を感じるテールランプやディフューザーがいいですね。あちこちに傷があったので、以前ラグナセカを走った個体かもしれません。

この特別なGT-Rは、生産車から必要のないパーツを外した状態で日本からイタリアに送られ、製作された後また日本に輸入されるという工程を経て日本のオーナーの元に届けられます。車検証には日産ではなく”イタルデザイン”と表記されるとのことです。そこもまたいいじゃないですか。

このクルマはビスポークなので、注文したあとにボディカラーをはじめ特注仕様はイタルデザインに出向いてなどして詰めていきます。ボディカラーなどの部分はタブレットでシミュレーションしたりVRで確認したりもするそうです。ブースにいた担当者によると、この1億円超のスーパーGT-Rは初日時点で3台の注文があったとのこと。また限定50台限定の内、最終的には日本とアメリカがほぼ同数で最も多く、次いで中近東が多いとの見方をしているそうです。今のところ中国からの引きが弱いけれど、4月の北京モーターショーで展示するので、それ以降に動きがあるかもしれないとのことでした。

見た目は2人乗りで荷物も詰めなさそうな雰囲気ですが、一応ギリギリ乗れる4シーター。リアウインドウのハッチを開けるとけっこうなサイズのラゲッジコンパートメントがあるので実用性も問題ありません。日米ではこの点が重要なのだそうです。ちなみにステアリング位置は左右どちらも選べます。

「日産GT-R50 by Italdesign」ってどんなクルマ?

日産GT-R50 by Italdesignは、日産GT-Rが2019年に、イタルデザインが2018年にそれぞれ50周年を迎えることを記念して製作されるクルマで、GT-R NISMOをベースに、開発と設計、製造はイタルデザインが、デザインは日産デザインヨーロッパと日産デザインアメリカが担当。性能も強化されていて、3.8L V6ツインターボエンジンは、ベースモデルから120psと128Nmプラスの最高出力720ps、最大トルク780Nmを発生。空力性能も強化されているといいます。
限定生産台数50台で、価格は99万ユーロ(約1億2000万円)からですが、好みの仕様に仕上げると150万ユーロ(約1億8300万円)を超える価格になると発表されています。日本のパフォーマンスとイタリアのクラフトマンシップの共存によって作り上げられるスーパーカーは2020年後半に納車が始まる予定です。

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