価格で選ぶか? 動力性能と燃費をとるか?
ハッチバック(メルセデスAMGを除く)のエンジンはガソリンとディーゼルがそれぞれ直列4気筒ターボの1種類ずつのみで、排気量はガソリンが1331cc、ディーゼルが1949cc。組み合わされるトランスミッションはガソリンが7速DCT、ディーゼルが8速DCT。そしてパワースペックはガソリンが136ps/200Nm、ディーゼルが150ps/320Nmとなっている。最大トルクの発生回転はどちらも1400rpmがスタートで、ガソリンは4000rpmまで、ディーゼルは3200rpmまで続く。
同じ1400rpmでも、そこに到達するまでの時間はガソリンのほうが早いから、スタートダッシュはガソリンのほうがいいが、後半の伸びはガソリンの1.6倍の最大トルクを発生するディーゼルのほうがいい。どちらもトランスミッションとのマッチングがイマイチで、スロットルペダルの動きに対してスムーズに追従しない場合がある。加えてペダルの踏力も軽めなので、右足での細かいコントロールはちょっとやりにくい。
燃費はもちろんディーゼルのほうがよく、今回は正確な計測ができなかったけれど、日常的な使い方でおそらく20km/L前後はいくだろうと想像できる。ガソリンはエンジンだけを見れば可もなく不可もないが、このディーゼルとの比較となると、動力性能や燃費で物足りないかもしれない。車両本体価格が30万円安い(A180なら72万円)のはアドバンテージになると思うけれど。