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【ハイブランドアプルーブドカー(認定中古車)のススメ】開放感、積載性、存在感に秀でたSUVの進出が著しい

さて、ハイブランドの中で具体的にどんな車種が認定中古車として出ているのか? 以前はスーパースポーツか、超高級サルーンまたはクーペの独壇場だったジャンルにも、開放感、積載性、存在感に秀でたSUVの進出が著しくなっていた。

Aston Martin アストン・マーティン

DB11とヴァンテージが強く、今後はDBXにも注目/2015年のアストン・マーティン・ジャパン設立からDB11、ヴァンテージといった新型車を投入してきた。その結果、日本自動車組合の販売台数データでも2017年から大きく増加に。中古車もその2車種が主役となっており、DB11がやや多めとなっているようだ。これらのスポーツモデルに加え、ファミリーユースに適したSUVのDBX発売も控え、名門の完全復活も近そうだ。

Lamborghini ランボルギーニ

ランボルギーニのフラッグシップであるアヴェンタドールは、モデル末期に近いため中古車も多い。

定番のアヴェンタドール&ウラカンにウルスが加わる/1999年にフォルクスワーゲングループとなり、2001にランボルギーニジャパンが設立されて以来、販売のバックアップも安定し、それ以前はフェラーリの1/10前後だった販売台数も70%を超えるまでに急成長。その立役者がアヴェンタドールとウラカン、そしてウルスだ。もっともリーズナブルでユーティリティの高いランボルギーニとして、今後のウルスに要注目だ。

McLaren マクラーレン

スポーツシリーズとスーパーシリーズが互角で売れ筋/自動車メーカーとしては10年少々というニューフェイスながらも、モータースポーツ界の超エリートであるマクラーレンに由来を持つだけに、クルマ好きならば気にならないはずのないモデル群が魅力。スポーツシリーズで570、スーパーシリーズでは650と720が多めに流通している。なお、570と650はクーペ仕様よりもスパイダー仕様のタマ数が豊富なのはちょっと意外?

Bentley ベントレー

路上での存在感は別格のベンテイガ。ベントレージャパンでは中古車の購入支援にも力を入れている。

納得のコンチネンタルGTに、やっぱりのベンテイガ/2019年の認定中古車販売台数が前年比20%アップを記録、過去最高となった。コンチネンタルGTをトップに、ベンテイガ、フライングスパーが中古車でも人気が高い。そのW12エンジンというパワーユニットも味わってみたいところ。ハイブランド各社の中でいち早く投入されたSUVのベンテイガは、実用性に優れた超高級車という存在もユニークで勢力を増しそうだ。

Rolls Royce ロールス・ロイス

実はドライバーズカーのレイスも人気が高い/ショーファードリブンなイメージの強いロールス・ロイスでも、ラグジャリーセダンのゴーストと比肩するほどにドライバーズカーであるクーペのレイスが売れていて、中古車のツートップとなっている。カリナンはまだ本格的には国内に入ってきていないようだが、SUVのニーズ増加に合わせて徐々に増えていくのだろう。全車絶滅危惧種のV12エンジン搭載もポイントだ。

Ferrari フェラーリ

販売台数の多さがもたらす多彩な車種が目をひく/スーパースポーツを象徴するフェラーリは日本でも安定した人気を誇り、全生産数における販売比率も高いとのこと。モデルチェンジのタイミングに合ったためか、488やカリフォルニア、そしてGTC4ルッソが中古車には多い。新車販売の母数が多いだけに599GTBやF430といった直近以前の車種もちらほら見られ、かつて憧れた跳ね馬を手に入れる夢も実現させてくれる。

Maserati マセラティ

2016年にデビュー、2019年の新車販売で1260台(速報値)というマセラティの原動力になったレヴァンテ。

ここでもSUVのレヴァンテが存在感大/マセラティは上質なテイストをキープしつつも、ハイブランドの中では手の届きやすいプライス設定が魅力で、日本でまさにケタ違いの販売台数を実現している。その数字に大きく貢献しているのが、エントリーモデルのギブリと、SUVのレヴァンテになる。中古車もこの2車種で7割以上を占めている。実用的でコストの低いディーゼルエンジンもユーザーには魅力だ。

 

ルボラン2020年4月号より転載

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