ホイール

「ヴァルツ・フォージドS5-RR」究極の鍛造製法を活かしてスタイリッシュかつ高性能へ【ホイールカタログ2020春】

レーシングスパイスという意味を持つS5-RR(アールアール)が新たにヴァルツ・フォージドのラインナップに加わった。鍛造技術を駆使してボルクレーシング勢とは違う世界を展開するヴァルツ・フォージド流の“レーシングスパイス”を紐解く。

独特の雰囲気を漂わせるTE37譲りのブロンズ

ボルクレーシングを筆頭に究極を追い求めるレイズの鍛造製法は、その高性能を活かして多種多様な世界観を築き上げる。WALTZFORGED(ヴァルツ・フォージド)もひとつの回答だ。裏地に最高峰の鍛造技術を秘めながら、大人っぽいユーロテイストを振りまいて、クルマを引き立てる。

ドルトが製作したミニJCWとS5-RRとの組み合わせ。漆黒のボディとレッドキャリパーの中でブロンズが映える。シンプルな2×5本スポークながらセンターパートの形状やスポークサイドの駄肉カットなど凝った造形だ。

スポーツ風情の中にさりげなく大人っぽい印象を訴えかけるのがS5-Rだ。先ごろ、その印象を強調させるような派生モデルが登場した。その名もS5-RR(アールアール)。姿カタチはS5-Rを踏襲しつつ、新たな“R”はレーシングスパイスを意味するという。そのスパイスの実体はカラーリングにある。

ドルトが製作したミニJCWにあるように、ホイールが美しいブロンズアルマイトへ。ボルクレーシングはおろかレイズ自体の顔でもあるTE37のイメージカラーで彩られた。アルミ合金に酸化被膜を形成するアルマイト加工には、相応の技術が必要だ。表面を酸化させる工程がある以上、安直に手を出すとホイールの強度を損なうことにもなりかねない。鍛造素材自体から吟味した自社鍛造製法に加え、JWL+Rスペック2など徹底した強度試験を繰り返すレイズだからこそ、欲する強度や剛性、それに伴う軽量性能を保ったまま実現させた色味だと言える。

骨太な6本スポークで構成されるTE37に対して、細身の2×5本スポークを持つS5-RRがブロンズに彩られると、よりエレガントな印象となる。真円のセンターホールではなく、デザインに馴染ませた形状にしているところも、ヴァルツ・フォージドらしさを強調させる。走りに振った硬派モデルながらも、ミニらしいデザイン性を忘れないJCWにはぴったりだ。決して辛すぎることなく、しかしパンチの効いた美味なるレーシングスパイスである。

【DATA
■サイズ/価格=18inch×7.5〜8.0J/67,000〜68,000円、19inch×8.0〜8.5J/75,000〜76,000円
■カラー/ブロンズ(BR)
■対応車種/MINI、アウディ、VW、その他国産車等

お問い合わせ
レイズ 06-6787-0019 http://www.rayswheels.co.jp

取材協力
dort 0586-76-9599 http://www.dort.jp/

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi ルボラン2020年6月号別冊付録より転載

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