Richie Ginther – Motor Racing’s Free Thinker
1950年代初頭からスポーツカーレースで活躍、フェラーリ始め8年に渡るF1参戦では年間3位まで上り詰めながら、注目を浴びることの少なかったドライバー、リッチー・ギンサー。ホンダにF1初勝利をもたらした男としても知られるギンサーのパーソナリティーに迫る、新刊となる伝記資料集。
幼少期の息詰まる家庭環境の逃げ場として見つけたモーターレース。メカニックを本職としながらレースに参加すると、後のF1チャンピオンであるフィル・ヒルやNART主宰者ルイジ・キネッティの後押しなどでチャンスを広げ、出世の道を歩み始める。
能力を認めたエンツォ・フェラーリ直々のオファーを低賃金から断り、一時道を絶たれるなど、レースへの高い情熱が有りながら、ほだされずプライドを妥協せず貫いた、平坦でない彼の生涯が描かれている。
100枚を超える写真は多くをファンから提供されたもので決して多くはないが、印象的瞬間を捉えたものばかりである。キャリアのクライマックスとして感慨深く綴られる、自身最初で最後の勝利となったホンダ時代含め、芯の通ったリッチー・ギンサーの生き様を描いた一冊である。
Richie Ginther – Motor Racing’s Free Thinker
6,006円(税込)
著者など:Richard Jenkins(著)
出版社:Performance Publishing
ソフトカバー/W212×H270/モノクロ・カラー/130P/英語
お問い合わせ:代官山蔦屋書店