ビルシュタインやスーリーといった有名ブランドから身近なメンテ用品まで、クルマ用アイテムに関しては古くから幅広い商品ラインナップを誇る阿部商会。当然、ホイールもプレミアム系からコスパが魅力のものまで選択肢は豊富だ。
純正品と同等の手軽さでドレスアップが可能に
設立は1990年とホイールメーカーの中では新興勢力となるイタリアのMAK。だが、前身となる会社が1930年代からアルミ製キャスティングパーツの製造を得意としてきたと聞けば技術面や品質への信頼度に疑問を抱く人はいないはず。実際、現在に至る30年間でMAKは世界的メーカーへと成長。製品も、欧州の幅広いブランドに対応するラインナップを誇る。

MAK:FAHR/BMW専用のダブルスポークモデル。バリエーションは16×7.0~20×9.0までの28モデル。税別価格は42,000~86,000円。カラーはシルバー、グロスブラック、ガンメタリックミラー。現行1シリーズ用は16×7.0、17×7.5、18×7.5、18×8.0の4サイズ。
その最大の特長は、各モデルごとに装着を前提とする車両(ブランド)に最適化された設計を採用することだ。たとえば、欧州車の多くはハブのセントリックシステムでホイールのセンターを出しているため、通常のアフター品だとアダプターを装着する必要があるが、専用設計となるMAKの各モデルはアダプターが不要。ワンタッチ装着が可能で、なおかつガタつきの発生や発熱リスクがない。
専用なのは、それだけではない。センターキャップは装着車の純正品に対応するサイズが大半で、ホイール用ボルトもそのまま使用できる。また、近年はタイヤ空気圧警告灯を装備するクルマが多くなっているが、MAKの各モデルはそれにも対応。さらにBMWで主流のランフラットタイヤにも最適化された作りとなっている。

MAK:UNION/アウディのQ3、Q5、Q7、Q8、e-tron、RS4に対応。個性的なディスク造形が魅力的だ。バリエーションは17×7.5~20×9.0までの4モデル。税別価格は55,000~109,500円。
ちなみに、ディスクのデザインも装着ブランドにマッチする造形を採用するMAKだが、もちろん独自性は十二分。その意味では、純正感覚でさりげないドレスアップ効果を狙いたいニーズにピッタリな選択といえそうだ。

MAK:DRESDEN/フォルクスワーゲンの代表的モデルに対応。バリエーションは15×6.0~19×8.0までの28モデルで、税別価格は35,500~77,000円。カラーはシルバーとガンメタリックミラー。

MAK:STOCKHOLM/バリエーションは16×7.0~20×9.0の20モデルで、ボルボやジャガーに対応する。税別価格は39,500~109,500円。カラーはマットチタンとアイスブラックの2色を用意。
ドイツ産らしい品質を体現するプレミアム銘柄
今年で創業から50周年、という節目を迎えているBBSはドイツを代表するホイールのプレミアム銘柄だ。BBSホイールと聞くと、コアなマニア層ほど日本産の鍛造モデルをイメージするかもしれないが、機能やステータス性にかけては“本家”も負けていない。
その製品ラインナップは、鋳造モデルが基本。しかし、モータースポーツでの活躍で現在の名声を築き上げたブランドであること。そして、全モデルがドイツ本国の厳格な管理態勢で生産されていることからも機能、品質がハイレベルであることに疑問の余地はない。

BBS:CC-R/細身のスポークを3本ずつ束ねた個性的デザインが魅力。バリエーションは19×8.0~20×10.5までの23モデル。カラーは3色が用意され、税別価格は110,500~129,500円。
上位モデルについてはリム部の加工にフローフォーミング工程を採用するほか、スポークに特殊なCNC加工を施し十二分な強度と軽量化を両立。また、全モデルで最高品質の鋳造ブランクを実現するべく低圧鋳造を採用。さらには素材(アルミ)の安定性を高めるために加熱処理も施される。なお、ドイツ生産だけに塗装工程は環境に優しい仕様となるが、品質にも当然抜かりはない。高品質な塗装はプレミアムブランドに相応しいドレスアップ効果も期待できる。
また、日常的な使用については一部モデルにステンレス鋼のリムプロテクターが装備されることも見逃せない美点。大径ホイールほどリムを傷つけるリスクは大きくなるものだが、このプロテクターがあればホイール本体のダメージを最小限にとどめることができる。
日本の環境を考慮した車種別専用設計ブランド
ユーロプレミアムとユーロデザインは、ヨーロッパ車をメインターゲットとする阿部商会のオリジナルブランド。両ブランドとも欧州車にマッチするディスクデザインを採用しつつも日本の車検制度、規格に適合した作りが持ち味。欧州車を中心にメルセデス・ベンツ、BMW、ミニやVWなどにフィットするセイムリム、インチアップの双方に対応する豊富なサイズ設定を強みとしている。

EuroPremium:WERNER/一部サイズには軽量化に貢献するフローフォーミング製法を採用したメルセデス専用モデル。17×7.0~20×9.5までの31モデルが用意され税別価格は53,000~104,000円。
両ブランドに共通する特長としては、MAKと同じく各モデルで車種別の専用設定を採用していること。ハブのセントリックシステムでホイールセンターを出す多くの欧州車に対応するべく、両者の各モデルはホイールボア径を専用に設定。アダプターの類を介することなく、ワンタッチで装着することが可能となっている。

EuroDesign:EIGER/装着車種を選ばないシンプルなダブル5スポークモデル。バリエーションは14×5.0~18×8.0の35モデル。税別価格は25,000~50,000円でカラーはガンメタリックのみ。
また、基本的に純正のセンターキャップやホイールボルトがそのまま使用できる点もMAKと同じ両ブランドの魅力。それぞれ純正と同等のサイズがラインナップされていることや、輸入ブランドと比較するとリーズナブルな価格設定となる点まで加味すると、冬用タイヤとの組み合わせもありだ。もちろん、だからといってデザイン性が見劣りするわけでは決してない。専用設計という謳い文句には装着車両の魅力を引き立てる造形も含まれるだけに、さりげないドレスアップの素材としても魅力度は十二分なのだ。

EuroDesign:CLASSIC EIGHT/新世代ミニやプジョー208GTi、アバルトなどに対応するクラシカルな8本スポークモデル。バリエーションは16×7.0~18×7.5の9モデルで税別価格は42,000~58,000円。
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