ランニングコストでは断然コンフォートライン
燃費的に見れば、コンフォートラインの方が良いことは一目瞭然。購入後のランニングコストまで考えて選ぶなら、間違いなくこちらだ。1.4L TSIでも特に不足はないどころか、他のステーションワゴンと比べれば十分に速く、快適に走れる実力もある。
そしてスポーツラインが気になる人は、燃費には多少目をつぶろう。2.0Lターボによる軽快で俊敏な走りは、どうしたって1.4L TSIほどには燃費との両立はできないからだ。とはいえ、スポーツラインには他では味わえない速く走れる楽しさ、その速さによってもたらされる“軽さ”がある。それを享受したいなら、スポーツラインは絶好の選択肢だ。
コンフォートラインが全勝いわば順当な結果となった
今回の燃費計測は満タン法を主体に、付加要素としてマルチファンクション・インジゲーターの燃費計数値チェックも行なった。シチュエーションは高速道路(100km/h巡航、ハイペース)、市街地、ワインディングを走り、さらには渋滞(約4kmを30分)まで経験できるなど、実用域に近いものになったと思う。
そして下表の通り、もともと燃費性能に勝るコンフォートラインが全行程で優秀な数値を記録。と、まぁいわば順当な結果となった。両車の燃費差が最も縮まったのは市街地。ストップ&ゴーが頻繁にある状況では、コンフォートラインのツインチャージャーのアシストもよく働くから、燃費が落ちやすいのだろう。
伊勢ロングツーリングの総走行距離は1000kmを軽々とオーバー。両車とも満タン法で11㎞/Lを超える燃費だったから、単純に計算すれば、今回の距離なら1回の給油でギリギリ乗り切れることになる。1.5トン近い、重いワゴンボディを考えると立派な結果だ。
燃費計測結果
満タン法の総合燃費の差は0.56km/ 。思った以上に差が少なかったが、これは高速道路でハイペース走行が多かったことが影響しているかもしれない。80~100km/h巡航をもっと多くできていれば、コンフォートラインの燃費はさらに良くなったと思われる。