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フォルクスワーゲン カタログ2008年版 04《VWゴルフ・プラス》【VW GOLF FAN Vol.14】

※この記事は2007年12月に発売された「VW GOLF FAN Vol.14」から転載されたものです。

トゥーランより小さくゴルフより実用的!

ゴルフよりも全高を少し“プラス”して、スペースユーティリティを飛躍的に向上させたモデルがゴルフ・プラス。「ハッチバック以上、ミニバン未満」のナイスな実用性は、日常使用に役立つこと間違いナシだ。

■model summary

E
247万円(6速AT/4ドア/右ハンドル)
GLi
287万円(6速AT/4ドア/右ハンドル)

’05年秋に国内のラインナップに加えられたゴルフ・プラス。それ以降、細かな小変更はあるものの、スペック等の基本部分に変更はない。グレードはエントリーモデルとなる1.6エンジン搭載のE、2Lエンジン搭載の上級グレードGLiの2モデルで、ともに6速ATとの組み合わせ。また、装備の類はゴルフの相当グレードに準じた内容となる。

エンジンはEに116psの1.6L、GLiに150psの2.0Lの、共にFSIユニットが用意される。Eの10・15モード燃費は14.2km/Lで、GLiより2km/L優秀だ。

Outline

ゴルフ・プラスの全長/全幅/ホイールベースはゴルフとまったく同じ数値。異なるのはゴルフよりも85mmプラス(高く)された全高で、そのプラス分は室内のスペースユーティリティの向上に貢献している。

天井部分にあるオーバーヘッドコンソールをはじめ、フロントシートの床上収納ボックスなど小物収納の充実はプラスの特徴。また、シートアンダートレイはGLiだけの装備となる。

シート座面はゴルフよりも前席で75mm、後席で85mm高い位置にセットされているため、前方見晴らしは良好だし、乗り降りもスムーズに行なえる。後席は実用的な4:2:4の3分割可倒式で、160mmのロングスライドも可能。スライドを最後端にセットすれば、大人が楽勝で足を組めるほどのゆったりスペースを確保でき、前方にスライドさせれば、後席を使用したままで505Lまでラゲッジ容量を拡大することができる。

ラゲッジは、床下に収納スペースを備える二重床構造のバリアブルカーゴフロアを採用。深さはそれほどないが、スペース自体は広いので散らばる小物を一気に片付けることができる。

また、後席を折りたためばラゲッジ容量は1450Lに跳ね上がり、加えて助手席のシートバックは前倒しできるので、最長2.3mの長尺物も積載可能だ。
こうしたシート&スペースユーティリティに加えて、収納力が優秀であることも大きな加点要素。4連タイプのオーバーヘッドコンソールをはじめ、2層式のバリアブルカーゴフロア、前席下の引き出し式収納トレイなどなど、室内の随所に役立つ収納スペースが設けられている。

後席は4:6分割も、4:2:4の3分割も可能。すべて倒せば1450Lの大容量ラゲッジを作り出すことが可能だ。さらに助手席を前方にフラットに倒せる助手席シートバックフォールディング機能を搭載し、長尺物の積載にも対応している。

2列シートだからゴルフ・トゥーランのような多人数乗車はできないが、トゥーランほど大きくなく、それでいて室内の(特に後席の)快適性はバッチリ。そしてゴルフよりも実用域での使い勝手は抜群に優れる。「ミニバンまでは必要ない。でも一般的なハッチバックだとやや不便」と感じているユーザーに、ゴルフ・プラスはドンピシャにハマる。まさにハッチバック以上、ミニバン未満。カユイところに手が届いた、賢いゴルフ・シリーズだ

VW GOLF FAN Vol.14から転載
LE VOLANT web編集部

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