シャシー系の装備選びがタイカン攻略のカギ
4Sは、ポルシェが新たに開発したBEV専用のJ1プラットフォームが持つ良好な重量配分や剛性といった資質の良さを素直に堪能でき、ターボとターボSは上乗せされた装備でシャシー性能を引き上げていた。素晴らしいのは電子デバイスの制御に違和感がなく、ドライバビリティに優れる自然なフィーリングを、初期モデルから実現していることだ。
加速力だけではなく、走りの装備が増えて価格があがれば、パフォーマンスや楽しさがそれ相応にあがっていくことが確認できたわけだが、シャシー系の装備ほぼすべてがオプションで選べる。サーキット重視なら、より緻密なサーマルマネージメントがなされ、メーターでバッテリー温度が確認できるなど、高負荷の連続走行を想定しているターボSが安心だが、そうでなければ好みや予算の都合で選べばいいだろう。4SをベースにシャシーをターボSと同等の仕様にするなどリーズナブルに楽しむ方法もあるのだ。