2020年代後半にはフルエレクトリックモデルへ世代交代する予定
アウディは現在、大型クロスオーバーSUV『Q7』改良新型を開発中だが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。
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第2世代となる現行型は2015年に登場、4年後の2019年には初の大幅改良がなされており、これが2度目の大幅改良となる。タイミング的にはフルモデルチェンジの時期ではあるが、同社では、ラインアップが急速にEVにシフトしているため、全く新しいSUVを開発するより、既存のSUVをアップデートする方が経済的に理にかなっている。このフェイスリフトにより、Q7はメジャーブランドでは珍しい、10年以上のロングセラーとなりそうだ。
捉えたプロトタイプは、以前の渦巻き模様のカモフラージュは取れたものの、まだまだ黒いクラッディングやテープで詳細を隠している。改良新型のフロントエンドでは、ヘッドライトが新設計のブロック形状に進化、内部LEDデイタイムランニングライトも刷新され、メインライトユニットの下部から上部へ移動されている。
ヘッドライトユニット自体が変更された理由の1つは、新しいグリルの周りに収まるようにすることだろう。一見、アウトラインは旧型と同じに見えるが、改良新型では六角形というよりはむしろ四角形に近い。またグリル内は、四角のパターンから、巨大でラウンドしたメッシュパターンに新設計されている。
リアエンドでは、LEDテールライトをデカールで完全に偽装、グラフィックはもとより、アウトラインも刷新されるかもしれない。またライト間のトリムもテープで隠されており、LEDライトバーが配置される可能性もありそうだ。さらに、バンパー下部のディフューザーも現行型より狭く、より際立っているように見える。
インテリアの変更は、3画面のキャビンの外観を再形成するのではなく、インフォテインメントと接続性のアップグレードに焦点を当てる可能性が高い。現在のパワートレインは、市場に応じて2.0Lから4.0Lの直列4気筒、V型6気筒、およびV型8気筒ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの選択肢が用意されているが、EVに重点が置かれていることを考えると、Q7の燃焼エンジンに大きな変更が加えられるとは考えられず、効率の改善や出力を上げるための微調整などがメインとなりそうだ。
Q7改良新型のワールドプレミアは、最速で2023年後半。2020年代後半にはフルエレクトリックモデルへ世代交代するだろう。