国内試乗

BBSの新たな挑戦!! 構想3年の新素材アルミ合金ホイール「FORTEGA(フォルテガ)」を純正ホイールと乗り比べる!!

BBSジャパンの新しい挑戦が、いまはっきりと五感を通して伝わってくるようだった。THE MAGARIGAWA CLUBで純正ホイールとBBSフォルテガホイールとを乗り比べる。それは、来るべきBEV時代において、クルマの楽しさを際立たせてくれるものだった。

新しい門出を感じるフォルテガの“感触”

「これは私たちにとってゴールではありません。ようやくスタートラインに立ったところです」

BBSジャパンの代表取締役社長を務める新田孝之氏は胸を張った。同社が構想から3年もの歳月をかけたアルミニウム合金の新素材「FORTEGA(フォルテガ)」がいよいよ走り出した。高低差がある22ものコーナーで構築されるなどクルマにとって厳しい条件を突きつけられるTHE MAGARIGAWA CLUBのコースで、メディアや販売店向けの試乗会が実施されたのだ。冒頭の言葉は、ひとつの技術を結実させた充足感を我々に感じさせながらも、その挑戦はまだ始まったばかりだということを示唆していた。

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THE MAGARIGAWA CLUBのコースで実施されたBBSフォルテガ試乗会。BMW iX3を用いて、「純正ホイールとフォルテガを乗り比べる」という貴重な体験を我々に提供してくれた。

今回、BMW iX3をケーススタディとして、純正ホイールとフォルテガホイールとを乗り比べるという貴重な体験を提供してくれた。彼らはスタートラインというものの、フォルテガの完成度がすこぶる高いことが、ステアリングを握ると伝わってくる。ピットロードを出て軽い段差を乗り越え、BEVならではの強烈な加速感を感じながら、軽い舵角をあてて縁石を踏み越えていく。それだけで純正に比べて足もとの軽さを感じる。クルマがより軽やかに前に進んでいく感覚も抱く。短時間ながらもここまで如実に違いを伝えてくることには驚く。

純正ホイールよりも1インチアップしながら軽量化も達成したことで、レスポンスがアップし、足もとの軽やかさが際立った。これは街中でもはっきりと実感できるに違いない。

純正ホイール(Mスポーツ)はフロント:8.0J、リア:9.5Jの20インチ。タイヤサイズはそれぞれ245/45、275/40となる。それに対してフォルテガホイールはフロント:9.0J、リア:10.0JJの21インチだった。タイヤサイズは245/40、275/35と、幅はほぼ不変にして、銘柄もアドバンスポーツV107で統一されている。これなら誰もが気兼ねなく純正ポン付けできる設定だ。インチアップすればホイールは重くなる方向なのに、今回の例でいえば1本あたり6kg近く軽く仕上がったという。試作品かつタイヤ込みの重量差なので参考程度としながらも、ドライブした際に感じた“軽さ”は数字でもきっちり裏付けられている。

また、重量差に加えてインチアップした影響も大きいのか、ステアリングに対する応答がより俊敏になった。軽快な印象のなかにも粘りのあるグリップ感を感じる。これらの相乗効果で意のまま操れる感覚が際立ち、クルマが一段とスポーティになったようだ。

カタログ値で2200kg。実使用状態ではより重くなるだろうヘビー級ながら、その“重さ”を感じさせないBMWのパッケージをより際立たせるのがBBSフォルテガホイールである。

試乗車がiX3なのには明確な理由がある。フォルテガは重量化の著しいBEVを見据えた技術だからだ。「2トンを軽く超え、ときに3トン近くなるBEVと真剣に向き合いました。安全性、信頼耐久性を充分に確保したまま、それでも“クルマを楽しく走らせる”ことを追求した結果、フォルテガが必要不可欠と判断しました」と、開発本部長を務める村上貴志氏はいう。あらゆるカテゴリーで求められる高剛性、高強度、そして軽量性といった要求性能を踏まえてBBSジャパンは、アルミ鍛造、超超ジュラルミン鍛造、マグネシウム鍛造という3本柱で応えてきたが、ここに4本目の柱が立ったのだ。新しい柱の強みは、剛性値を出しやすいところにあるという。この技術的特性を活かして、今後はより大口径サイズの拡充や、高重量車への対応を進めていく。フォルテガの性能体感を踏まえつつ、「まだまだやりたいことがたくさんある」という村上氏の言葉を聞くと、冒頭の“スタートライン”という言葉を、より高い解像度を持って理解することができた。

フォルテガとは「forte(強い)+lega(合金)」を組み合わせたBBSの造語だ。その言葉が示す通り高い剛性値を出すことのできる新素材技術である。その“素材革命”を活かしながらBBSの流儀であるクロススポークデザインに落とし込んだ。隣り合うスポークが交わるY字スポークを2段階に分割する複雑なメッシュデザインを持つ。

INTERVIEW:フォルテガを象徴的存在として、我々は未来へ向けて挑戦を続けていく

BBSジャパン株式会社代表取締役:新田 孝之氏

「現状に満足して立ち止まっていることは、後退と同義です。何かに挑むことほど有意義なことはない。仕事を楽しもう!」とスタッフを鼓舞しながらBBSジャパンは挑戦を続ける瑞々しい企業体となった。その象徴にあるのがフォルテガで間違いない。今回の試乗会自体からして、BBSジャパンにとっては新しい挑戦だ。彼らが胸を張って「“違い”を体験していただく場」を提供すること自体が、己の技術に対しての自信があることの象徴である。

https://bbs-japan.co.jp/

 

フォト=BBSジャパン ル・ボラン2025年2月号より転載

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