
ロータス・ロボティクスのエンドツーエンドのインテリジェントドライビングソリューション搭載の自律走行プラットフォームを発表
ロータスの自動運転技術部門であるロータス・ロボティクスは、「吉利控股 (吉利控股集団。ジーリーホールディンググループ)」が戦略的に投資するライドヘイリング部門である「カオカオモビリティ (CaoCao Mobility)」との提携を発表した。
両ブランドは共同で、ロータス・ロボティクスを搭載した中国初の完全に包括的な自律走行システムを立ち上げた。このシステムの特徴は、フルカスタマイズカー、完全無人自律走行、完全自動運転である。
両社は中国の蘇州と杭州でパイロットプログラムを成功裏に完了し、自動運転技術はテストエリアで1万3545キロの無人運転を達成し、ロータス・ロボティクスのソフトウェアとサービスの現実世界の安全性と信頼性を証明した。
ロータス・ロボティクスとカオカオモビリティは、車両-道路-クラウドの統合モデルを洗練させ、車両インテリジェンスとインフラを融合させ、予期せぬ歩行者の横断を含む永続的な課題に対処するため、中国の両都市で事業を継続する。
【写真6枚】現在、この技術は中国の蘇州と杭州で試験運用中、順次グローバルに展開予定
今回の発表は、ロータス・ロボティクスがサウジアラムコのデジタル・テクノロジー子会社であるアラムコ・デジタルと提携したことに続くものだ。両社は中東でのロボタクシーの導入を検討している。
ロータス・ロボティクスの成長にとって大きな節目となるものであり、同社はグローバルに規模を拡大し続け、自動運転技術を安全、安全かつ効率的に業務に導入したい企業向けに、自律型ソフトウェアとサービスのフルスタックを提供する。
ロータス・ロボティクスが提供するサービス
「ROBO Soul」:
完全な自動運転ソフトウェアスタック。同社は現在、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供しており、レベル4までの自律性を提供することができる。これは、車両が特定の状況下で、駐車や高速道路走行などの運転タスクを実行できることを意味し、利用可能なオプションとして人間のオーバーライドがある。この技術のコンポーネントは現在、ロータスの次世代電気自動車であるハイパーSUV「Eletre」とハイパーGT「Emeya*」に採用されている。
「ROBO Galaxy」:
ROBO Soulを支えるクラウドベースのツール群。企業がデータを管理・分析することで、自律走行車両の効率性とアクセシビリティを向上させることができる。ロータス・ロボティクスは、センサー、道路情報、アルゴリズムなど複数のソースからデータを収集し、ROBO Soulがテストと開発の段階を通じて自動運転能力を学習し、改善し続けることができるようにする。
「ROBOマトリックス」:
ROBOマトリックスは、リアルタイムモニタリングにより、リアルタイムデータの分析を通じて、ドライバーに誘導、制御、並列運転ソリューションなどの遠隔安全性向上を提供する。また、AIを導入して環境から継続的に学習し、自動運転の安全性と精度を向上させている。
ロータス・ロボティクスは現在、Lynk & Co、Farizon Autoなど、複数の世界的な大手自動車ブランドと提携し、自動運転技術のメリットを享受できるようにしている。提供するサービスを拡大し、世界中の顧客に提供するために、同社はアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を活用している。同社は、製品ポートフォリオ全体で収集したデータをAWS上に保存・分析し、事業を展開する各市場のすべての規制を遵守している。
カオカオモビリティのサービスは、中国全土の57都市以上で利用可能で、3万5,000社以上の企業、700万人以上の専門家にサービスを提供しており、企業旅行の信頼できる選択肢となっている。尚、各地域で提供される自律性のレベルは、市場固有の規制の対象となる。