
8万人が参加したベルリン・マラソン
2025年9月21日に開催されたBMWベルリン・マラソンにおいて、BMWの次世代電気自動車(EV)「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」の第一弾モデルとなる新型「BMW iX3」が、大会の先導車として公道デビューを飾った。世界トップクラスのアスリートたちが繰り広げる熱戦の傍らで、BMWの未来を象徴する一台がその姿を現したのである。
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「駆けぬける歓び」の新時代を告げる「ノイエ・クラッセ」
ベルリン・マラソンのタイトルパートナーであるBMWが用意し先導車として初めて「レースに配備」された新型iX3は、同社がブランドの再定義と位置づける「ノイエ・クラッセ」を体現する第一弾であり、電動化、デジタル化、そしてサステナビリティなど、多くの分野で飛躍的な技術的進歩を遂げたものとされる。
この新型iX3は、長距離走行を得意とするマラソンランナーさながらの持久力を誇るという——航続可能距離は最大805km(WLTP)に達し、わずか10分間の充電で最大372km走行分のエネルギーを補給できる高い充電性能も備えているのだ。これを実現するのが、効率性を新たな基準に引き上げた第6世代の「eDrive」テクノロジーである。
さらに、4つの「スーパーブレーン」と呼ばれる高性能コンピューターを搭載し、これまでにないインテリジェントな車両制御を実現。「Heart of Joy」と名付けられたドライブトレインおよびドライビングダイナミクス管理技術により、比類のないハンドリングと精度を提供するという。インテリアでは、フロントガラスの全幅に情報を投影する新しい「BMWパノラミックiDrive」が、直感的な操作と運転への集中を新たなレベルに引き上げるとのこと。
BMWドイツのクリスチャン・アッハ代表は次のようにコメント。
「2025年のBMWベルリン・マラソンを、このプレミアの場として選んだのは当然のことです。耐久性がすべてであるこのイベント以上に、新型BMW iX3の初めての『レース配備』にふさわしい舞台はありません」
「ノイエ・クラッセの最初のモデルは、数週間前にミュンヘンのIAAモビリティで発表されたばかりですが、今、ここベルリンの路上でワールドクラスのアスリートたちと共に走っています。最大航続距離805キロメートルを誇り、わずか10分で372キロメートル分の充電が可能なこの電気自動車にとって、素晴らしい仲間たちです」
熱戦のベルリン・マラソンとそれを支えるBMW
BMWが14回目のタイトルパートナーを務める今大会には、アマチュアランナーから世界トップクラスのランナー、ハンドバイカーからインラインスケーターまで、約160カ国からおよそ8万人のアスリートが参加。沿道には約100万人の観客が詰めかけ、気温25℃に達する晩夏の陽気の中、ランナーたちに声援を送った。
男子のレースは、ケニアのセバスチャン・サウェ選手が2時間2分16秒の大会最高記録で優勝した。女子は同じくケニアのローズマリー・ワンジル選手が2時間21分5秒で勝利を収めている。
BMWグループは、新型iX3の他にも多数の車両を大会運営のために提供。先導車をはじめとする運営車両には、BMW iX、i5、i4、iX2、iX1といった電気自動車が使用され、その総数は65台に上る。さらに、ベルリン工場で生産されているBMW製のバイク10台とeスクーター4台も提供され、大会のスムーズな運営を支えた。同グループはスポーツにおける多様性の支援を重視しており、世界110カ国から集まった約550人の従業員もランナーとして42.195kmのコースを完走した。
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