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マクラーレン「McLaren Trophy」が2027年日本上陸! 新体制が明かすスーパーGT参戦への野望

マクラーレンが日本でのGTレース活動を大強化

マクラーレン・オートモーティブは、日本市場を含むアジア地域におけるGTレーシングへの参戦体制を強化する。2026年3月25日に都内で開催されたプレスカンファレンスにおいて、ワンメイクレース「McLaren Trophy(マクラーレン・トロフィー)」の2027年からの日本開催(McLaren Trophy Asiaの一環)に向けた準備が本格化していることが明かされた。さらに、将来的な国内主要カテゴリー(スーパーGTなど)への参戦の可能性にも言及しており、日本のモータースポーツファンにとって見逃せない発表となった。
【画像23枚】マクラーレンのワンメイクシリーズが2027年から日本国内で開催へ! 

新たなモータースポーツのキーマン、ジョルジオ・サンナ氏が登壇

プレスカンファレンスでは、マクラーレン・オートモーティブ日本代表の正本嘉宏氏が、日本市場におけるGTレース活動の成果と意義を説明。そして、今後のGTレーシング戦略を担うキーパーソンとして、2025年11月にHead of Motorsport(モータースポーツ部門統括責任者)に就任したジョルジオ・サンナ(Giorgio Sanna)氏が日本のメディアに紹介された。

サンナ氏は、長年にわたりイタリアのスポーツカーメーカーでカスタマーレーシング部門を牽引してきたスペシャリストだ。市販車レースシリーズのグローバル運営やGTレース活動、レーシングカーの開発からイベント運営まで幅広く手掛けた実績を持つ。同氏の知見を活かし、マクラーレンは日本におけるモータースポーツ活動のさらなる発展を目指す。

2027年、ワンメイクレース「McLaren Trophy」が日本上陸へ

今回最大のトピックは、現在欧州および米国で年間各5戦が開催されているワンメイクレース「McLaren Trophy」の日本開催構想だ。このシリーズは、レース専用車両「Artura Trophy EVO」を使用し、高い競技性とラグジュアリーなホスピタリティを両立させているのが特徴。ドライバーの技量に応じたクラス分けにより、ジェントルマンドライバーから若手有望株まで、自身に近いレベルのライバルと競い合いながらマクラーレンのパフォーマンスを堪能できる。

マクラーレンは日本をGTレーシングにおける最重要市場のひとつと位置づけており、「McLaren Trophy Asia」の一環として、2027年度からの日本開催に向けて準備を本格化させている。詳細なスケジュールや体制については、2026年6~7月頃に正式発表される予定だ。

世界のGTレースで躍進するマクラーレン、次世代GT3やスーパーGTも視野に

マクラーレンのGTレーシングカーは、昨シーズンの世界のレースシーンで輝かしい戦績を収めている。2025年には、「720S GT3 EVO」がWEC(FIA世界耐久選手権)のCOTA戦で初勝利を挙げたほか、GT World Challenge Europe Endurance Cupの最終戦バルセロナでも勝利。「Artura GT4」もニュルブルクリンク24時間レースのGT Cupクラス優勝、British GT ChampionshipのGT4カテゴリーでタイトルを獲得するなど、その高い戦闘力を証明した。

さらにプレスカンファレンスでは、次世代GT3車両の導入を見据えつつ、日本の国内主要カテゴリー(スーパーGTなど)を含む多様な参戦機会の検討を進めていることも明かされた。近年、日本国内で新たにレーシングライセンスを取得するドライバーが増加している背景もあり、マクラーレンはGTレーシングをブランド成長戦略の重要な柱として展開していく構えだ。

マクラーレンのGTレーシングを支える最新ウェポン

今回の発表に合わせて、マクラーレンのレース活動を支える中核モデルの特徴も改めて紹介しておこう。ベース車両から強靭なカーボンモノコックを採用するマクラーレンのレーシングカーは、コンペティターに対して際立ったアドバンテージを持っている。

Artura Trophy EVO / Artura GT4

Arturaをベースに開発された専用レーシングカー。GT4は厳しいBoP(性能調整)規則に従う一方、ワンメイク用の「Trophy EVO」はパワーや空力面でより自由度が高く設定されている。
最大の特徴は、市販モデルのハイブリッドシステムをあえて撤去し、モーターとバッテリーの代わりに燃料タンク等を配置している点。これにより、大幅な低重心化と前後重量配分の最適化を実現した。Trophy EVOには「Push to Pass(プッシュ・トゥ・パス)」機能が追加されているほか、GT4キットを装着することでGT4仕様へのコンバージョンも可能となっており、ドライバーのステップアップに柔軟に対応できる。

720S GT3 EVO

2018年にマクラーレンのモータースポーツ部門が初めて完全内製で設計・開発したGT3車両の進化版。強靭なMonoCage IIシャシーに4.0L V8 M840Tエンジンを搭載し、EVOモデルでは空力、サスペンション、ブレーキを中心に改良。スプリントレースでの速さはもちろん、耐久レースにおける整備性やタイヤマネジメント性能も劇的に向上している。

日本市場における新サービスパートナーの構築など、サポート体制の強化も同時進行で進められている。2027年の「McLaren Trophy」開幕、そして将来の国内トップカテゴリーへの挑戦に向け、マクラーレン・モータースポーツの新たな展開から目が離せない。
【画像23枚】マクラーレンのワンメイクシリーズが2027年から日本国内で開催へ! 

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