アジアパシフィック直属へ。国際化が進むPCCJ
モータースポーツファン注目の「Porsche Carrera Cup Japan 2026(以下、PCCJ)」が、2026年3月29日に鈴鹿サーキットで開幕を迎えた。F1日本GPのサポートレースとして開催された第1戦の決勝レースは、波乱の展開で幕を開けた。
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2026シーズンのPCCJは、運営体制に大きな変化があった。ポルシェモータースポーツ・アジアパシフィックの直属となったことで、より国際的な広がりを見せているという。ドイツのチャンピオンやベトナムの若手など、海外からの参戦が増えている一方で、日本でプロを目指す若手や、PCCJを支えてきたジェントルマンドライバーも引き続き大切にしていく姿勢を示している。現在は17台のエントリーだが、今後スポット参戦などで台数が増える可能性もあるという。来年には新しい車両へのスイッチも控えており、PCCJはさらなる進化の過渡期にあると言えそうだ。
赤旗中断、3周での決着となった開幕戦
その決勝レースは晴天に恵まれたが、4周目の11時9分に提示された赤旗により、そのまま終了となる劇的な幕切れとなった。規定により、3周完了時点での順位が正式結果として採用されている。
各クラスの優勝者だが、Proクラスは#66 seven x seven RacingのRobert de HAAN選手が制覇した。2位には同チームの#99 Taichi WATARAI選手、3位には#36 SKY MOTORSPORTSのDylan PEREIRA選手が続いている。
また、ProAmクラスは#88 BINGO RACINGのTiger WU選手が優勝。2位は#16 NGRのHiro選手、3位は#84 CREF GIRODISC MIRAITAGAのMasa TAGA選手が表彰台を獲得した。Amクラスは、#91 Bergwerk with MORETHAN RACINGのHenry KWONG選手がトップでフィニッシュしている。
初のポルシェに挑むルーキー、川合孝汰の挑戦
今シーズン、PCCJに初参戦を果たした川合孝汰選手(#29 Starrize Racing)は、Proクラス9位で開幕戦を終えた。初のポルシェカップカー、そしてこれまで乗ってきたダウンフォースの効くクルマとは違う特性に苦戦を強いられたと語る。
「今まで乗ってきたダウンフォースの効くクルマとは乗り方が全く違う。金曜の練習が実質シェイクダウンで、合わせきれないまま予選・決勝を迎えてしまった」と川合選手は明かした。
しかし、この短い決勝レースの中でも確かな収穫はあったようだ。「コーナーへ飛び込んで曲げるこれまでのスタイルとは違い、ポルシェ独特の曲げ方がある。決勝でいろいろ試してヒントを得たので、今後はコーチングも受けながらしっかり合わせていきたい」と、次戦以降への力強い意気込みを見せてくれた。
連続参戦12年目! レジェンド浜崎大が語るPCCJのリアル
一方で、PCCJを知り尽くすベテランの声も紹介しよう。#77 VOING with VENTILERからProAmクラスに参戦した浜崎大選手は、今年で連続参戦12年目を迎えるという。
「連続参戦はおそらく日本記録じゃないかな」と笑う浜崎選手だが、長年見つめてきたシリーズの変化には一抹の寂しさも感じているようだ。「最近はうまいやつしか出てこないから、ど素人は誰も出てこない」と語る。
それでもPCCJを辞めずに走り続ける理由を尋ねると、「早く辞めて、そのお金を違う有意義なことに使いたいんだけど、ちょっとそれが見つからなくて(笑)」と、レースへの底知れぬ愛着を覗かせた。
新体制のもと、若手の台頭とベテランの意地、そして国際色豊かな実力派ドライバーたちが交錯する2026年のPCCJ。波乱で幕を開けた今シーズンだが、次戦以降も彼らが織りなす熱いバトルから目が離せない。
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