英国グッドウッドで第3世代A110のテストカー「A110 FUTURE」公開へ
2026年7月9日から英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、アルピーヌは次期A110のテストカー「A110 FUTURE」を実車公開する。これに先駆けて、モータージャーナリストの大谷達也氏が5月にアルピーヌ・テックデイで直接取材した新プラットフォーム「APP」の全貌を公開。EV化による重量増への懸念を払拭する、独自のバッテリー搭載法やデュアルモーターの秘密に迫る。
【画像15枚】これが次期A110の骨格だ! 驚異の低全高を実現した「APP」プラットフォームを見る
「EV化でA110の魅力は失われるのか?」ファンの不安とテックデイでの衝撃
今年6月、第2世代にあたるアルピーヌA110の生産が終了した。アルピーヌ創業の地であるフランス・ディエップから世に送り出された2代目A110は2017年の生産開始以来、実に3万5450台に上った。
2代目A110が生産終了に追い込まれた最大の理由は、国際的な緊急ブレーキの義務化にあった。現行型プラットフォームに緊急ブレーキを装備するには無理があると判断したアルピーヌは、潔く2代目の生産終了を決めるとともに、3代目の開発に乗り出す。

2026年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで走行する3代目A110のテストカー「A110 FUTURE」。外観は2代目をベースに、さらにグラマラスになっている。このまま市販されるかどうかは不明。
ただし、既存のアルピーヌ・ファンにとって衝撃的だったのが、3代目はフル電動のEVになると報じられたことにあった。A110といえば軽量でバランスに優れたシャシーが織りなす軽快なハンドリングに最大の魅力がある。したがって「EVにすれば、その魅力が失われるのは必至」と考えたファンが3代目A110の方針に失望したことは間違いないだろう。
では、電動化される3代目A110は、本当に重くてダルなスポーツカーになってしまうのだろうか?
私はフランス・パリ郊外で行われたアルピーヌ・テックデイに参加。3代目A110に用いられる予定のアルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム(APP)に関する説明を受けてきたが、その内容は大いに期待できるものであった。
現行型と同等の全高1250mmを死守した、驚異のバッテリーレイアウト
今回の発表でまず驚かされたのが、APPが極めて幅広い可能性を秘めたプラットフォームであるということだ。
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