誕生25周年の節目にホンダ「フィット」がマイナーチェンジ! 狙うは「Sporty & Comfort」
ホンダは、広い室内空間や優れた環境性能などで人気のコンパクトカー「FIT(フィット)」をマイナーモデルチェンジし、2026年7月10日(金)に発売する。2001年の初代発売以来、日本国内におけるシリーズ累計販売台数が325万台を超えるなど、ホンダを代表するコンパクトカーとして誕生25周年を迎えた。
【画像46枚】ホンダ・フィットがマイナーチェンジ! グレード整理で選びやすく、先進&快適装備も充実化
今回のマイナーチェンジでは、「Sporty & Comfort」をコンセプトに掲げている。日常での使い勝手の良さはそのままに、顧客から要望の多かった「スポーティなデザイン」と「快適装備」を大幅に強化した。また、外装塗料には新たなクリア剤を使用し、ボディの艶感も向上させている。
グレード体系を4タイプへシンプル化
これまで多彩なライフスタイルに合わせて展開されていたグレード構成だが、より選びやすいようシンプルな体系へと整理された。従来の「BASIC」はシンプルな装備のエントリータイプ「X」へ、従来の「HOME」はスポーティなデザインと充実した快適装備を備えるスタンダードタイプ「Z」へとそれぞれ変更されている。
これにより、新たにハイブリッド専用となったスポーティタイプ「RS」、アクティブな「CROSSTAR(クロスター)」と合わせ、全4つのタイプバリエーションへと集約された。
スタンダードグレード「Z」がRS譲りのスポーティな装いに!
今回の目玉とも言えるのが、新たなスタンダードタイプとなる「Z」である。エクステリアには「RS」と同様のスポーティでシャープなスタイリングとなるフロントグリルや前後バンパーを採用し、シャークフィンアンテナはボディ同色へ、フルホイールキャップはシャークグレー塗装へと変更された。
インテリアはブラック基調でまとめられ、本革巻3本スポークのステアリングホイールを採用することで、ドライビングの高揚感を高めている。さらに、運転席&助手席シートヒーターや、フロントおよびフロントドアのUV+IRカットガラスを標準装備し、快適性も大きく引き上げられた。
走りとデザインを極めた「RS」はさらに上質へ
デザインと走りの質にこだわったハイブリッド専用タイプ「RS」は、所有する歓びをさらに高める進化を遂げている。エクステリアはフロントグリルとリアライセンスガーニッシュをピアノブラック塗装とし、よりスポーティで上質な印象を強調した。
足元を引き締める16インチアルミホイールは、ブラック+切削ブラッククリアに変更されている。インテリアでは、フロントピラーやルーフライニングをブラック化して空間全体を引き締めたうえで、レッドステッチを施した専用スエードコンビシートやステンレス製スポーツペダルを採用。機能・快適装備の面でも抜かりはなく、待望のマルチビューカメラシステムとブラインドスポットインフォメーションがメーカーオプションとして設定された。
さらに、ホンダ CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器、ワイヤレス充電器、シートヒーター、ステアリングヒーターがすべて標準装備となり、室内の快適性が飛躍的に向上している。
「CROSSTAR」と「X」の変更点
週末のアクティブライフに応える「CROSSTAR」や、エントリーモデルの「X」も、それぞれ細やかなアップデートが図られている。CROSSTARには、運転席&助手席シートヒーター、ステアリングヒーター、UV+IRカットフロントドアガラス、IRカットフロントガラスが新たに標準装備となった。
一方のXは、インテリアのドリンクホルダーガーニッシュとセレクトレバーエスカッションがブラックに変更され、セレクトノブにはクロムメッキ加飾が施されるなど、質感の向上が図られている。
全国のメーカー希望小売価格(税込)は、ガソリン車のFFモデルが「X」で1,806,200円、「Z」で2,145,000円である。e:HEV(ハイブリッド)車のFFモデルは、「X」が2,238,500円、「Z」が2,499,200円、「CROSSTAR」が2,735,700円、そして「RS」が2,899,600円に設定されている。なお、各グレードには4WDモデルが用意されているほか、Zのハイブリッド車およびガソリン車には助手席回転シート車も設定されている。
【ル・ボラン編集部より】
フィットが誕生25周年を迎え、さらなる深化を見せている。今回の改良で掲げられた「Sporty & Comfort」という旗印は、コンパクトカーにおける「万能性」の再定義とも言えるだろう。特に注目したいのは、RS譲りの意匠を纏ったスタンダードモデル「Z」の投入だ。かつてのフィットは機能優先の優等生という印象が強かったが、今のフィットは、日常の移動という退屈になりがちな行為を、いかに心地よく、そして心躍る体験へと昇華させるかに腐心している。無駄を削ぎ落とした4つのグレード構成は、ブランドが提示する明確な価値観の表れであり、ホンダらしい走りの質へのこだわりと、乗員を包み込む快適性の両立を改めて確信させるものだ。この地に足の着いた進化こそ、四半世紀を駆け抜けたこの実力派が、いまなお市場のベンチマークであり続ける所以である。













































