デジタル時代にふさわしい進化
メルセデス・ベンツ日本は2026年7月9日、内燃機関モデル(高効率ハイブリッド搭載)の新型「CLA」「CLAシューティングブレーク」を全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売した。希望小売価格(税込)は5,980,000~7,100,000円。またこの新型モデル登場を記念した特別仕様車「CLA180 Launch Edition(ローンチエディション)」も発表した(同6,990,000円)。
最新プラットフォーム採用の3代目
CLAは「Sensual Purity(官能的純粋)」のデザイン基本思想に基づいた4ドアクーペとして2013年にデビューした。2015年には利便性を融合したCLAシューティングブレークを追加。2019年には2代目がデビュー、2023年にはエクステリアの刷新などが行われている。
新型CLAは、ドライブトレイン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンション、デジタル体験までを刷新した、新しい世代のモデルとなる。最新のプラットフォーム「Mercedes-Benz Modular Architecture(メルセデス・ベンツ・モジュラーアーキテクチャ、以下MMA)」を採用した。
流麗かつモダンなエクステリア
新型CLAは、メルセデス・ベンツのデザイン思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を電動化とデジタル時代にふさわしく進化させた、流麗さとモダンさを感じさせるエクステリアデザインを採用している。伸びやかなホイールベース、低く流れるルーフライン、そしてショートオーバーハングが織りなすプロポーションにより、CLAならではのスタイルをさらに強調。
フロントでは、クローム仕上げのスターパターンを採用したイルミネーテッドラジエターグリルが、洗練されたフェイスを演出。ヘッドライトおよびリアコンビネーションランプには、スリーポインテッドスターをモチーフとしたライトシグネチャーを採用した。
さらに、フレームレスドアや、CLAとしては初採用のシームレスドアハンドル、空力性能にも配慮したリアディフューザー形状など、機能性と造形美の高度な融合を狙いとしている。アルミホイールは新デザインを採用し、標準仕様では18インチアルミホイールを装着、有償オプションのAMGラインパッケージ選択時には19インチAMGアルミホイールを組み合わせる。
新型CLAシューティングブレークはCLAのデザインをベースに、後方へ伸びるルーフラインと広いラゲッジスペースを融合。CLA特有のエモーショナルなデザインを保ちながら、日常使いからレジャーまで対応する高い実用性が備わるという。荷室容量は455Lから最大で1,295Lと余裕あるスペースを確保し、後席には40:20:40の分割可倒式シートを標準装備。EASY-PACKテールゲートを標準装備することで荷物の積み降ろしを快適に行うことができるとのこと。
外装色は、CLAより設定される新色のアクアミント(ソリッド)、ジェットブラック(ソリッド)、クリアブルー(メタリック)、そしてCLA初設定のMANUFAKTURアルペングレー(ソリッド)の4色を含む、合計8色から選択可能である。
浮遊感のあるインテリアデザイン
室内のデザインは、これまでの造形的な表現から一歩進んだ、ミニマルで先進的な空間への進化を目指したという。インテリア全幅に広がるMBUXスーパースクリーン、立体的に造形されたドアセンターパネル、そして前方へ伸びるセンターコンソールは、いずれも浮遊感のあるフローティングデザインを採用し、軽やかさを演出。
MBUXスーパースクリーンは、大きなガラス面の下にディスプレイを一体的に配置し、インテリアに先進的な印象をもたらす。両端にはジェットエンジンを想起させる丸型エアアウトレットを備え、機能性と造形美の融合が狙いとされている。前述のコンソールだけでなくドアセンターパネルも浮いているように見える造形とすることで、室内全体に軽快さと奥行きが演出されている。
センターコンソールは2層構造で、上段には立体感のあるトリム面に加えカップホルダーやワイヤレスチャージング機能を配置。また、新型CLA初採用かつ標準装備の大型パノラミックルーフは、フロントウインドーフレームから後方までシームレスに広がる、センターブレースのない一体型固定式ガラスルーフを採用している。上方への視界を大きく確保し、開放感と明るさ、そしてゆとりあるヘッドルームがもたらされたという。
さらに、熱線を遮る合わせガラスに加え、外側に赤外線フィルム、内側にLowEコーティングを採用し、日射や熱の影響を低減。この設計によりローラーブラインドを不要とし、より開放的な室内空間を実現した。
内装色はブラックだが、AMGラインパッケージ選択時には異なる素材を組み合わせたブラックや、ブラック/クリーンホワイトパールもチョイスできる。さらに、インテリアトリムは標準仕様にアンスラサイトアノダイズドルックインテリアトリムを、AMGラインパッケージ選択時にはライトブラッシュドアルミニウムインテリアトリムを組み合わせる。
新世代プラットフォームと高効率ハイブリッドシステム
新世代プラットフォームのMMAは、電気自動車を主軸に開発されながら、高効率な内燃機関モデルにも対応する柔軟性を備えているという。これにより新型CLAは、電動化を中核に据えつつ、多様なニーズや市場ごとの事情に応じたパワートレイン展開が可能となった。
新型CLAおよびCLAシューティングブレークでは、48Vハイブリッドシステムを搭載。新開発1.5L直列4気筒ガソリンエンジン「M252」に、電気モーターを統合した8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせることで、滑らかな発進、効率的な加速、優れた静粛性を実現したとのこと。
燃焼方式にはミラーサイクルを採用し、吸気バルブを早めに閉じることでスロットル損失を低減するとともに、12:1の高圧縮比を実現。これにより、日常的に多い部分負荷領域での効率を高め、燃費性能の向上に貢献するとされる。
CLA180系は最高出力100kWのエンジンと22kWの電気モーター、CLA220系は最高出力140kWのエンジンと22kWの電気モーターの組み合わせだ。
また、電気モーターとインバーターを統合した新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(8F-eDCT)の採用で、コンパクトで高密度なパッケージングを実現したという。最大1.3kWhのエネルギー容量を持つ新開発の48Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせることで、滑らかで上質な走りと優れたエネルギーマネジメントを両立したとしている。
電気モーターは全速度域でインテリジェントに駆動をサポートし、とくに低回転域での加速性能を高めるとされる。エンジンとモーターのトルクが重なり合うことで、幅広い回転域で力強く滑らかな加速を実現したとのこと。
エンジン始動は電気モーターとディスコネクトクラッチによって行われるためピニオンスターターを必要としない。新しいエンジン・トランスミッションユニットはコンパクトに設計されており、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)性能にも優れるとされている。
プラットフォーム刷新にあわせてシャシーも大きく進化、コイルスプリング式コンフォートサスペンションを基本に、フロントには新開発の3リンク式アクスルを採用している。ロアコントロールアームは鍛造アルミニウム製で、第3のリンクとなるタイロッドはラック&ピニオン式ステアリングの一部として機能。
ステアリングギアをホイールセンター前方に配置し、狙い通りのセルフステア特性と正確なステアリング応答性を追求した。ステアリングナックルには鋳造アルミニウムを採用し、軽量化と高いキャンバー剛性を両立させることで、良好な応答性と低ノイズ化に貢献。
リアにはマルチリンク式アクスルを採用し、快適な乗り心地と安定感のある走行フィールを支えるという。
MB.OSと第4世代MBUX
新型CLAには、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーティングシステム「MB.OS」を採用している。MB.OSは、車両に深く統合されたチップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートの各領域を統合的に制御する。
さらに、インテリジェントクラウドに接続された車両システムにより、運転支援機能を含む主要な車両ソフトウェアをOTA(Over-the-Air)で継続的にアップデートすることが可能だ。
第4世代MBUXは、このMB.OS上で作動する最新のインフォテインメントシステム。人と車両とのより直感的でパーソナライズされたインタラクションを実現し、新しいUI/UXコンセプトのもと、必要な情報へよりスムーズにアクセスできる操作性を追求したという。
複数のAIを1つのシステムに統合したという新しいMBUXバーチャルアシスタントは、友人との会話のようなコミュニケーションを可能にし、会話の文脈を保持する短期記憶機能も備えるとされる。ChatGPTやMicrosoft Bingの検索に基づく情報検索をサポートするとともに、Google Geminiとの連携により、ナビゲーションや興味のある場所などに関する詳細を音声操作で提供でき、自然な会話形式で直感的な操作体験を提供する。
また、Googleと提携して開発した新世代のMBUXナビゲーションを採用しており、Googleマップの地図データ・交通情報と、独自のUI/UXを組み合わせたメルセデス・ベンツ専用のナビゲーションとなっている。さらに、有償オプションのMBUXスーパースクリーンでは、さらに滑らかで先進的な表示を実現したとのこと。
新世代の安全運転支援システム(MB.DRIVE)
新型CLAでは「MB.DRIVE」の名称のもと、新世代の安全運転支援および駐車支援システムを採用している。8つのカメラ、5基のレーダー、12個の超音波センサーに加え、高性能なコンピューターを搭載し、車両周囲状況の的確な把握に努める。
標準装備のMB.DRIVEおよびMB.DRIVE ASSISTには、ディスタンスアシスト・ディストロニックにステアリングアシストを補完することで高速道路や渋滞時の快適性を高める機能が含まれる。また、ウインカー操作により車線変更を支援するレーンチェンジアシストも採用。
駐車支援システムのMB.DRIVE PARKING ASSISTでは、車両周辺の駐車スペースを早期に検知してスムーズな駐車をサポートし、MB.DRIVE PARKING ASSIST 360による改良されたサラウンドビューも提供する。
また、車両自体も「このクラスで最も安全な自動車」を目標に、最新の安全思想に基づいてゼロから開発された。標準装備の安全運転支援システムに加え、衝突時の衝撃を分散するクラッシャブルゾーン、高剛性の車体構造、シートベルトやエアバッグなどの乗員保護システムを組み合わせ、万一の際の重大な傷害リスク低減を図っている。さらに、メルセデスにおける同セグメントで初めてセンターエアバッグを標準装備し、側面衝突時における前席乗員保護を強化した。事故の深刻度や乗員の有無に応じて、運転席と助手席の間に展開する。
導入記念限定車とシリーズのラインナップ
新型モデルの導入を記念し、CLA180に日本限定の特別仕様車ローンチエディションを設定する。通常モデルには設定のないゴールドアクセントをあしらった専用19インチAMGアルミホイールに加え、AMGラインプラス、ナイトパッケージなどを採用し、随所に配したブラックアクセントがスポーティかつ精悍な印象を高めている。さらに、MBUXスーパースクリーンやマルチビームLEDヘッドライトなども標準装備し、魅力を凝縮した仕様とした。
ボディカラーはポーラーホワイト、MANUFAKTURアルペングレー、コスモスブラックの3色を設定し、それぞれに合わせたレザーARTICO/MICROCUTのインテリアが組み合わされる。オンラインショールーム限定モデルを含め、CLA 180ローンチエディションは合計350台限定となる。
CLAシリーズのラインナップとしては、CLA 180(税込5,980,000円)、CLA 220(同6,870,000円)、CLA 180シューティングブレーク(同6,210,000円)、CLA 220シューティングブレーク(同7,100,000円)の4モデルを展開。納車は、CLA 180ローンチエディションが2026年7月以降、CLA 180シューティングブレーク・ローンチエディションが同年9月以降を予定している。































