












専用色メープルレッドが美しい
フォルクスワーゲンは2026年7月9日、コンパクトSUV「ティグアン」の誕生20周年を記念した特別仕様車「ティグアンEDITION(エディション)20」を欧州で発表し、同日より受注を開始した。
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世界で900万台、その自信と貫禄
ティグアンは2007年の市場投入から2026年5月末までに世界で900万台以上を販売し、2017年以降は一貫してフォルクスワーゲングループの最量販モデルとなっている、グローバルなベストセラー車である。今回発表されたアニバーサリーモデルのエディション20は「Life」グレードをベースとしており、ドイツ市場での価格は1.5 TSI(110kW/150ps)モデルで4万8180ユーロ(約900万円)からに設定されている。
エディション20は、充実した標準装備にダイナミックなR-Lineの要素と専用のディテールを組み合わせている。外観において最も目を引くのは、専用に開発された新色「メープルレッド・メタリック」塗装であり、標準モデルとは一線を画すルックスとなっている。
エクステリアにはR-Lineパッケージを採用、車両と同色のフロントバンパー・トリムストリップ、ハイグロスブラック仕上げのウィンドウ・トリムストリップおよびエクステリアミラーキャップを装備。後部にはダークティンテッドサイドウィンドウが採用され、Bピラーのトリムには「EDITION 20」の文字をレーザー刻印。
足元にはカラードペイント仕上げの19インチ「Coventry」アルミホイールが標準装備されるほか、オプションで20インチも選択可能。リアの「Tiguan」レタリングとロードシルプロテクターもハイグロスブラックで統一され、ドアを開けると「EDITION 20」のバッジを備えたロゴプロジェクターが足元を照らす。
内装においても特別感が演出されており、ダッシュパネル、ドアトリム、シートカバー、フロアマットには赤い装飾ステッチが施され、シルパネル・モールディングには「EDITION 20」の文字が光るイルミネーションが組み込まれている。専用色のフレームとインサートトリムがあしらわれたステアリングホイールにも「EDITION 20」の文字が刻まれ、新しいセンターセクションを含むフロントおよびリアシートカバーが採用されている。
なお、このアニバーサリーモデルは、最高出力110kW/150ps以上の「Life」グレードで設定可能なすべてのエンジンを選択することができる。
SUVセグメントを牽引してきた同車に対し、セールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役のマーティン・サンダー氏は以下のようにコメントを発表している。
「ティグアンは過去20年間、フォルクスワーゲン・ブランドの成功における重要な要因となっています。全世界で900万台以上が販売され、フォルクスワーゲン・グループの最量販モデルとしての地位を確立しているこの車種は、他のどれよりも品質、多用途性、実用性を体現しています。エディション20は、この成功の歴史に貢献してくださったすべてのお客様に対する、私たちなりの感謝の印です」
ティグアンの20年を振り返る
ここでティグアンの20年を簡単に振り返っておこう。ティグアンの歴史は、2006年のロサンゼルス・オートショーで発表されたコンセプトカーから始まった。翌2007年に初代モデルがデビューし、「Tiger(トラ)」と「Leguan(イグアナ)」を合わせた造語を冠した同車は、コンパクトSUV需要の高まりに乗って瞬く間に人気を獲得した。
2016年登場の第2世代ではボディサイズを拡大し、2017年にはグループ最量販モデルの地位を確立している。その後、ロング版の「オールスペース」や高性能版の「R」も追加され、2019年には年間生産台数が約91万1000台に達した。
2024年に発売された現行の第3世代は、新デザインや大型タッチスクリーンを採用し、100km以上のEV航続距離を持つプラグインハイブリッド(eHybrid)などを設定している。全輪駆動(4MOTION)を標準装備する最上位モデルは最大2300kgの牽引能力を誇り、強力な「R」バリアントの開発も進められている。現在、同車はドイツ、メキシコ、中国の3拠点で生産され、世界60か国以上で販売されている。
【ル・ボラン編集部より】
累計900万台という途方もない実績は、ティグアンが単なる「ゴルフのSUV版」という立ち位置から、ブランドの屋台骨たるグローバルスタンダードへ成長した証左である。現行モデルが獲得したグランドツアラー然とした重厚な乗り味と洗練されたフットワーク。そこにR-Lineの意匠と深みのある専用色メープルレッドを纏わせたこのアニバーサリーモデルは、実用車としての生真面目さに仄かな色香を添えている。日常の扱いやすさと、アウトバーンを平然と駆け抜けるタフネス。相反する要求を見事にまとめ上げた熟成の極みと言える一台だ。
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