モデル末期となった証(?)の「クラシック」登場
ボルボ・カー・ジャパンは2026年8月3日、「V60」シリーズの一部グレードを変更するとともに、特別仕様車「V60 Ultra B4 Classic Edition(V60ウルトラB4クラシックエディション)」および「V60 Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection(V60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド・セレクション)」を発売した。希望小売価格(税込)は前者が7,390,000円、後者が9,390,000円。
最後を飾るにふさわしい特別仕様車
V60は、ボルボを象徴するエステートモデル(ステーションワゴン)と言えるだろう。ボルボ・カー・ジャパンによれば、「洗練されたスカンジナビアンデザインと優れた実用性、快適な走行性能を兼ね備えたプレミアム・エステート」であるという。
今回、V60のエントリーモデルとして新たに「Core B4(コアB4)」が設定された。こちらの希望小売価格(税込)は6,590,000円。また、上位グレードのUltra(ウルトラ)をベースとした特別仕様車を2種類、ラインナップに追加している。
【V60ウルトラB4クラシックエディション】
同社ではV60ウルトラB4クラシックエディションについて、「長年にわたりボルボが磨き上げてきたV60の魅力を凝縮した、V60マイルドハイブリッド搭載モデルの最後を飾るにふさわしい特別仕様車」と説明している。
前述の通り、上位グレードであるウルトラをベースに、チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフを標準装備。開放感あふれる上質な室内空間を演出している。また、専用の「Classic」バッジを採用し、「熟成を重ねたV60ならではの存在感と特別感」を強調している。
【V60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド・セレクション】
最上位のプラグインハイブリッドモデルを「さらに魅力的に仕立てた特別仕様車」が、V60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド・セレクションである。
特徴は、従来のグロッシーブラック基調のDarkエクステリアに替わりBrightエクステリアを採用したこと。ブライト・フロントグリルやサイド・ウインドー・クローム・トリム、インテグレーテッド・ルーフレール(シルバー)、前後バンパー下部にクローム・トリムを配することにより、エレガントな印象を演出している。
また今回、プラグインハイブリッドモデルには、ミラーサイクルテクノロジーを採用することで燃費を改善した新エンジンを搭載。従来比で約11%の燃費向上を実現しているという。さらに、EV走行可能距離は94km(等価EVレンジ)となり、日常走行をカバーするに足るスペックを実現した。
【ル・ボラン編集部より】
ボルボのエステートにおける「クラシック」の称号は、単なる末期モデルを意味しない。それは240や850時代から脈々と続く、熟成を極めた最終形態への敬意である。SPAプラットフォームがもたらすしなやかなハンドリングは、幾度もの年次改良を経て、まるで使い込まれた北欧家具のような心地よさへと到達している。特にPHEVモデルのEV航続距離拡大は、内燃機関の終焉を見据えつつ、日常の足と休日のグランドツーリングをシームレスに繋ぐ最適解といえる。完全電動化へと舵を切るボルボが現代に残した、良質なアナログの温もりと最新電動技術の美しい共存を味わえる最後のチャンスだ。







