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BMWが自動運転車開発用に高性能コンピュータを導入

iNEXTの自動運転機能をレベル3からレベル4へ高めるべく200万kmの走行データを分析

BMWグループが自動運転の開発に向けて高性能コンピュータ・プラットフォームを導入する。2021年に市販予定の次世代電気自動車(EV)「BMW iNEXT」は部分的な自動運転であるレベル3を搭載して量産される予定で、その後クルマのシステム側が責任を負うレベル4へのステップアップもアナウンスされている。そのためには膨大なデータの蓄積と分析をこなす高性能コンピュータが不可欠となる。

テスト車が蓄積した運転データをハイパフォーマンスD3で分析を行い、高度な自動運転技術の開発に役立てていく。

BMWが「ハイパフォーマンスD3」と名付けたコンピュータ・プラットフォームは、その目標を達成できる機能を備えており、米国のIT企業であるDXCテクノロジーの協力を得てコンプリートされたものだ。BMWはこのD3にBMW車が500万kmの走行で集めたデータを投入し、そのうち200万kmの分析データを抽出。さらに2億4000万kmにおよぶシミュレーションデータにより拡張していく。聞いただけでは想像もつかないようなレベルでのデータ構築を可能にしている。
BMWは高速道路でのレベル3の実証実験や、他車や歩行者などのいないサーキットでの自動運転は実現しており、公道での実用化にも強い意欲を見せている。この高性能というか巨大なコンピュータが、他社に先駆けてより高度な自動運転を実現するファクターとなるのか!?
2021年後半にはレベル4のテスト車両の稼働開始を予定しており、経過もその都度公表するというBMWの動きには、今後も各方面から熱い視線が注がれることになりそうだ。

田畑修

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