ラップタイムは6分5秒336
フォルクスワーゲンはこのほど、同社のEVブランド「ID」シリーズのレーシングマシン「ID.R」がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで電気自動車最速ラップとなる6分5秒336を記録したと発表した。
今回の挑戦は、今年4月にID.Rが発表された際に予告されていた。ID.Rは合計で680ps/650Nmを発揮する2基のモーターによって4輪を駆動し、車重1100kg(ドライバー含む)のボディを停止状態から100km/hまでわずか2.25秒で到達させる加速性能が与えられている。
ステアリングを握ったのは、2018年にパイクスピーク・ヒルクライムレースでID.Rを優勝に導き、さらにニュルブルクリンク24時間レースで4回の優勝経験を持つレーシングドライバー、アラン・デュマ選手。デュマ選手によってID.Rがマークしたニュルブルクリンクのラップタイムは、それまで中国の新興メーカー「NIO」の「EP9」が保持していた6分45秒90を大幅に上回る。
マシンの発表時には、ニュルブルクリンクのコースに合わせてエアロダイナミクスを最適にセッティングする計画が明かされており、今回のラップタイム計測までにテスト走行が重ねられてきたわけだが、見事新記録樹立となった。