フロントマスクの表情が激変! ハードウェアも最新モードに
ジャガーの2シータースポーツ、「Fタイプ」の次期型とされるプロトタイプがカメラに捉えられた。Fタイプは、2011年に公開されたコンセプトカーの「C-X16」をベースに市販化され2013年にデビュー。日本にも同年5月から導入されているが、スポーツカーの主要マーケットである北米での販売は苦戦。ライバルである「ポルシェ・ボクスター」や「ケイマン」の後塵を拝する状況が続いている。しかし、ジャガーにスポーツカー市場から撤退する意思はなく次期Fタイプの開発がスタートしている。
ニュルブルクリンク北コースで高速テストを行う開発車両で目を引くのは、現行型からイメージが一新されたフロントマスクだ。フルカモフラージュされてはいるものの、バンパーから太く縦に伸びていたヘッドライトは薄くシャープな横型へと意匠を変更。「アストンマーティン・ヴァンテージ」を彷彿させるグリル形状も見てとれる。リヤエンドでは、スポーティなテールライトの一部や大径のセンター出しエキゾーストパイプが確認。ただし、テールパイプの形状についてはグレードによって異なる意匠が用意される可能性がある。
搭載するパワーユニットは、アウトプットが向上すると思われる2L直列4気筒と3L V6を基本とするが、注目はフォード傘下の時代からジャガー(とランドローバー)で使われてきた5L V型8気筒との決別だ。次期型では、よりパワフルなBMW製4.4L V8ツインターボの採用が予想されており、今後はランドローバーへも派生すると思われる。また、新しいFタイプではプラグインハイブリッドやピュアEV仕様の設定も期待できそうだ。そのワールドプレミアは、2020年内と噂されている。