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VICSが新たな交通情報サービスを開始

自動車メーカーとパイオニアがプローブ情報を提供し、首都圏で4月に実証実験を開始

その道を走ったクルマのカーナビから走行情報を集め、渋滞度合いなどを割り出す「プローブ情報」の有効活用が今年4月から始まる。現在はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダなどの自動車メーカー純正カーナビや、パイオニアの一部カーナビがそれぞれプローブ情報を集めて自社ナビ向けの通信で活用しているが、ここにきてVICSセンター(道路交通情報通信システムセンター)が各社の情報を取りまとめてビッグデータ化し、実証実験という形ながらより広域の交通情報サービスを始めることになった。

実証実験は4-9月の6カ月間行われ、各社のプローブ情報をVICSセンターが取りまとめてFM多重放送で配信。首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木)のみが対象だが、この地域内を走るクルマならビッグデータをベースとした交通情報を受け取れる。ほとんどのカーナビはFM多重放送の受信機能を備えているので、ビーコン受信機などがなくても恩恵を受けることができる。また、実験にはJARTIC(日本道路交通情報センター)も加わるので、より詳細な情報が得られるはずだ。
実験期間中はカーナビに今まで見られなかった情報が表示されることもあるようだが、より詳しい表示により「自分が今いる場所」の情報は得やすくなる。この情報表示が果たして使いやすいのか、あるいは期待外れなのか、VICSセンターのHPには意見募集ページもあるので、参加してみるのもいいだろう。

ルボラン2020年5月号より転載
田畑修

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