特集

純正の良さを極力残してSJ30ジムニーをオフロードチューニング【ジムニー天国2020】

街中でも熱い視線を浴びること間違いなしのフルオープン仕様

街中でほとんど見ることのなくなったSJ30だが、特に幌ドア仕様は約2年間しか製造されなかった稀少モデル。ジムニー好きの北川氏が綺麗にレストア&メンテナンスして、機関とも非常に良好だ。

オフロード走行で破損させやすいフロントバンパーは潔く撤去。頑丈な牽引フックを装着する。

このSJ30のオーナーは出戻りジムニスト。子供が完全に手を離れたので約20年振りに手にしたという。アフターパーツはまだまだ出回っているが、ノーマルの良さを生かすべく「ノスタルジーに行こう!」とカスタム&チューニング。

リアバンパーもフロント同様に取り外している。ウインカーはアフターのガードで破損を防ぐ。

1番の注目ポイントはノーマルをベースに入れ替え&増しリーフしたサスペンション。シャックルこそノーマルのままだが、本気でオフロードを楽しめるようセッティングされているのだ。

タイヤはマキシス クリーピークローラーをチョイス。タフなルックスのSJ30にピッタリだ。

エンジン関係は、4×4キタガワのオリジナルキャブレター用残圧加速ポンプや電動フューエルポンプ、ステンレスチャンバーでファインチューン。始動性はバッチリで、2スト独特の始動を行えば気持良く目覚める。もちろん吹け上がりも素晴らしく、アクセルを踏み込めば「ポロン、ポロン」という軽やかなサウンドとともに軽快に加速する。カタログによる最高出力は28馬力、最大トルクは5.4kg-mと、そのスペックは現行のJB64よりかなり低い。

タンクガードは必需品だが、非常にレアなスズキ純正を装着。実はかなり頑丈で機能的なのだ。

タイヤはマキシスのクリーピークローラー、それも650-16とノーマルよりも大径かつ重量があるサイズを履く。しかし、ファインチューニングされた絶好調エンジンにはノープロブレム。なんせボディが690kgと軽量なので、シティユースからオフロードまで、オーナーも大満足のパフォーマンスを発揮するのだ。他車用シートを流用することで快適性も大幅に向上している。

リーフは純正をベースに入2番を入れ替え、さらに1枚増すことで戦闘力を高めている。

稀少車、さらにはフルオープン仕様なので、そのルックスは否が応でも目立つ。街中を流せば新型よりも熱い視線を浴びること間違いなし!

ステンレスチャンバーでパワーとトルク、レスポンスアップが向上。軽快な走りを披露する。

ジムニー天国2020より転載
CARSMEET web編集部

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