日産の描く未来のモビリティ社会を、さまざまな体験コンテンツを通じて幅広い人々に届ける。オープンは10月23日まで
日産自動車は7月31日、同社が描く未来のモビリティ社会をインタラクティブに体感できる体験型エンターテイメント施設「ニッサン パビリオン」を、8月1日〜10月23日までの期間限定で、横浜みなとみらい21地区にオープンしたことを発表した。
「ニッサン パビリオン」では、日産の電動化・自動運転化など、「ニッサン インテリジェント モビリティ」が描く未来のモビリティ社会を、さまざまな体験コンテンツを通じて、幅広い人々に届けるもの。敷地面積が約1万平方メートルにおよぶ「ニッサン パビリオン」は、2019年8月に、日産自動車と横浜市で締結した連携協定の一環として、横浜市や地域企業・団体等との連携、協力のもと開設するものだ。
同日開催されたオープニングセレモニーでは、神奈川県の黒岩祐治知事や横浜市の林文子市長も出席。日産の内田誠社長兼CEOはセレモニーでこのようにコメントした。
「日産自動車のデザイナー自らがデザインしたこの『ニッサン パビリオン』は、最先端のテクノロジーや革新的な商品を通して、日産が描く未来のモビリティ社会を、見て、感じて、ワクワクして頂ける場所です。このパビリオンでご体感いただける数々のテクノロジーは、日産の“挑み続ける精神”の一端です。私たちは事業構造改革に取り組みながら、近い将来、ひとつひとつ、現実の技術や商品として、皆さまにお届けして参ります」
ニッサン パビリオンは、同施設のコンセプト、「人間の可能性を拡張する」をキーワードに、技術のイノベーションを通じて日産が描く近未来の暮らしを、エンターテインメント、アート、メディアなど各種コンテンツ、インスタレーション制作で活躍するクリエイターの視点や解釈により具現化している。
7月15日に初披露され、2021年の中頃に発売される予定の新型クロスオーバーEV「アリア」の展示や同乗体験をはじめ、見えないものを可視化する技術「Invisible to Visible(I2V)」を駆使したコンテンツや、「フォーミュラE」レースのバーチャル体験など、子どもから大人まで幅広い来場者が楽しめるアトラクションも用意。
また、運転支援技術「プロパイロット」、サービスやコミュニケーションの可能性を無限大に広げる「コネクティビティ技術」などといった日産の技術や取り組みを題材にしたエンタメ体験では、クルマやその技術が可能にする人の感覚の拡張、移動により生まれる人と人の繋がり、より強靭に活性化する街の姿などを、見て感じることできる。
さらに、パビリオン内には日産が目指すエネルギーのエコシステム「Nissan Energy(ニッサン エナジー)」を導入した「NISSAN CHAYA CAFE(ニッサン チャヤ カフェ)」を併設。ニッサン エナジーは、電気自動車で来場した人がカフェ横の駐車スペースに駐車すると、電気自動車の電力がカフェへ給電、その電力はカフェで使用する電気となる、という画期的な仕組みが用いられている。この来場者には、駐車料金無料という特典に加えて、カフェで使用できるコーヒークーポンもサービス。なお、ニッサン チャヤ カフェでは、地産地消にこだわって開発したオリジナルメニューが提供される。
なお、ニッサン パビリオンで使用する電力は、100%水力由来の電力「アクアプレミアム」(東京電力エナジーパートナーが提供する発電時に二酸化炭素を排出しない水力発電のグリーン電力メニュー)を使用し、二酸化炭素排出のないゼロエミッションを実現している。
あわせて、横浜市で3年に一度開催される現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ」と同時期に開催する「日産アートアワード」の2020年度入賞者新作展もこの「ニッサン パビリオン」にて開催される。
●「ニッサン パビリオン」
・オープン期間:2020年8月1日〜10月23日
・所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-1
・営業時間:11:00〜19:00(平日)/10:00〜19:00(土日・祝日)
・休館日:不定期
・入場料:無料
・公式ウェブサイト