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【BMW M PERFORMANCE PARTS. 】モータースポーツのDNAを受け継ぐ洗練度とエアロダイナミック性能

精悍さが際立つBMW純正パーツ

最新世代の1シリーズからM8、XモデルのSAV、SACに至るまで、ほぼすべてのラインアップを網羅する「BMW M Performance Parts.」とは、BMWモータースポーツ活動の結晶といえる純正アクセサリーだ。ここでは、現行モデルに用意されたエアロダイナミック・コンポーネントを中心に紹介していこう。

1972年にBMWモータースポーツ社(現BMW M GmbH)が設立されて以来、およそ半世紀に渡ってBMWのコアバリューである「駆けぬける歓び」をレース活動を通じて醸成してきたBMW。その闘いのフィールドで培ってきた技術とノウハウは、現在の「BMW Mハイパフォーマンス・モデル」や「Mパフォーマンス・モデル」「M Sport」として脈々と受け継がれる。

そして近年、そこからさらなる高みを目指すべく誕生した強化アイテムが、「BMW M Performance Parts.」だ。レースマシンと同じCFRP(カーボン強化樹脂)やアルカンターラ素材を惜しげもなく投入し、新型モデルの開発を担う風洞実験設備やトップカテゴリーを闘うBMW Motorsport所属ワークスドライバーによる実走行テストを繰り返しながら開発するという徹底ぶりである。しかもBMW本来の精悍なフォルムを損なうことなく、すべてのアイテムを完璧にフィットさせる高い精度と品質は、精緻な製造技術と厳しい検査を経て送り出されるBMW純正アクセサリーならではといえる。

現在ではXモデルを含む現行ラインアップのほぼすべてをカバーするBMW M Performance Parts.について、今回そのエクステリア・アイテムを装着した旬な現行モデルのデモカーに触れる機会を得たので順に紹介していこう。

BMW M340i xDrive

新型モデルのローンチとほぼ同時に主力アイテムをリリースするBMW M Performance Parts.が、各シリーズの開発にリンクして企画されていることは想像に難くない。当然ながら第7世代3シリーズ(G20)用の最新アイテムもラインアップしている。

最上級グレードM340i xDriveセダンでは、まず、定番のキドニー・グリルを、Mパフォーマンス・モデル系のメッシュ・デザインからハイグロス・ブラックに変更し、精悍さを引き上げながらも挑戦的な表情を巧みに緩和。それでいて、新アイテムのLEDイルミネーション付き「キドニー・グリルIconic Glow」がナイトシーンを鮮やかに彩る。カーボン・ミラー・カバーをあしらい、ハイグロス・ブラックのフロント・スポイラーとフロント・スプリッター、カーボン・リヤ・スポイラー&ディフューザーを装備したボディが放つ雰囲気は、やや控え目でありながらモータースポーツのDNAは一目瞭然なのだ。

BMW M2 Competition

コンパクトなクーペボディに強力な心臓部とM4クーペに共通するアルミ製アクスルを前後に組み込んだBMW M2。BMW M Performance Parts.に設定されたカーボン・ミラー・カバーやキドニー・グリル、サイド・ギルといったアクセサリーはもちろん、レースマシンさながらのリヤ・スポイラー・カーボン・ウィングやリヤ・ディフューザーなど光沢仕上げのCFRP製エアロパーツを纏うタダモノならぬ雰囲気は、M2コンペティション本来の精悍なスタイリングをスポイルしない優れたフィッティング性と、高品質な素材をハンドメイドするという純正アクセサリーだからこそ実現した世界。

もちろんこれらはドレスアップ効果だけでなく、空力性能を向上させることで走行安定性に貢献。しかも、超軽量鍛造ホイールと車高調整機能を備えたスポーツ・サスペンションも装着しているとなれば、一般公道を飛び出して、レーシングコースでのスポーツ走行に興じてみたくなる。

BMW M5 Competition

上級サルーンの装いでスーパースポーツに匹敵するポテンシャルを有するM5(F90)は、まさにBMW Mハイパフォーマンス・モデルの象徴たる「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」である。

そのイメージを崩すことなくチョイスされたBMW M Performance Parts.は、定番ともいえるカーボン製のブラック・キドニー・グリルやミラー・カバー、サイド・ギルといったスタイリング系アイテムに加え、CFRP製フロント・スプリッターにサイド・シル、リヤ・ディフューザーを装着。リヤ・スポイラーもCFRP製に換装されている。こうしたコーディネートはあくまでM5本来のキャラクターに沿ってジェントルに仕上げられている。唯一の遊びゴコロといえばおなじみの3色が鮮やかなモータースポーツ・ストライプといえるだろう。

BMW X3 M

次期M3/M4クーペ(G80系)に先行して、新世代S58型M製ターボ・ユニットを搭載した高性能ミドルSAVのX3 M。第三世代(G01型)に新設されたBMW Mハイパフォーマンス・モデルながら、モータースポーツに直結しないXモデルであると同時に、すでにBMW M流儀で仕上げられたエクステリアには付け入る隙もない。

それでも、BMW M Performance Parts.のブラック・キドニー・グリルとカーボン・ミラー・カバー、カーボン・サイド・ギル・フィニッシャーの追加で精悍さを強調し、大型で光沢ブラック仕立てのルーフ・スポイラーが威風堂々たるフォルムを強調。ボディサイドにモータースポーツ・ストライプをあしらえば、レースマシンを率いる屈強なペースカーのようなイメージ。世界的なSUVカテゴリーの隆盛ぶりを鑑みれば、これから先も無視できないカスタマイズの新潮流といえるだろう。

もちろん緻密に設計されたBMWゆえに、空力性能に影響するエアロパーツに関してはバランスに考慮した装着スキームが望ましい。が、カーボン・ミラー・カバーやブラック・キドニー・グリル、サイド・ギル、モータースポーツ・ストライプといったアクセサリー類は、ユーザー自身が任意で選んで装着して少しずつ仕上げていける。そうしたドレスアップに対するマージンも高い満足が得られるポイントといえるだろう。

BMW公式サイト【アクセサリー】

フォト:小林俊樹 T.Kobayashi
BMWコンプリート編集部

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