ロールス・ロイスは、ジュネーブモーターショー2017で新たなメニューを含めたビスポークプログラムを発表。世界をリードするラグジュアリーブランドであることを改めてアピールした。
それはまさに究極のラグジュアリー
注目はなんといっても世界初の「ダイヤモンド・ペイント・フィニッシュ」。これは究極のラグジュアリーを表現したロールス・ロイス流のエレガンスを示すもの。1000個の粉末状に砕いたダイヤモンドから作られる塗料により、豪華で光沢に溢れるエクステリアを演出。この塗料の開発チームは2カ月におよぶテストを重ね、光の透過率や反射率を分析。仕上げたボディがもっとも美しく見えるような塗料の開発に成功した。ラッカー層をコーティングペイントすることにより、ペイントしたダイヤモンド粒子は保護されるという。
そして「ドーン インスパイアド・バイ・ファッション」は、オープンモデルの「ドーン」に設定されるプログラム。2017年の春夏コレクションでは3つのカラースキームが取り揃えられた。これはファッションシーンにおけるオートクチュールからインスパイアされた手法で、アンダルシアン・ホワイトのボディをキャンバスに見立て、そのルーフに色彩豊かなカラーを組み合わせるもの。ルーフカラーにはムジェロレッドとコバルトブルー、そしてマンダリンの3色のルーフカラーが新たに設定された。
また「ブラックバッジ」は、2016年のジュネーブショーで披露された「レイス」に設定した新プログラム。内外装をブラックで統一した独特の世界観を表現し、すでに新たなカスタマーの獲得に成功しているとのことだ。
さらにジュネーブショー2017では、壮大なアート・インスタレーションも披露された。これは3000にもおよぶ手作りの折り鶴でロールス・ロイスのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」を形作ったもので、ベルギー・ブリュッセッルのセント・ラック建築学校で教鞭をとるチャールズ・カイシンが手掛けた。この作品のサイズは高さ3.1m、幅2m、奥行き2.1m。スピリット・オブ・エクスタシーの正しい形を損なわないよう、慎重に吊り下げて展示されたそうだ。
この作品で表現されているのは、自由の姿勢と個性の追求。ロールス・ロイスの展開する多彩なビスポークプログラムが、多くのカスタマーに受け入れられていることを示しているという。