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天候の急変が事故の原因になる?!強風や豪雨が運転に及ぼす影響

酷暑、雷雨、豪雨、台風など、天候の変化や急変によって、さまざまな被害が報告されています。このような天候の変化は、クルマの運転にも影響を及ぼすことをご存知でしょうか。今回は、天候がクルマの運転に及ぼす影響について解説します。

天気の変化は運転にも影響する

天気はクルマの運転にも影響を及ぼします。そのため、晴れていて路面が乾いているとき、雨天で路面が濡れているとき、強い風が吹いてるとき、突然の雷雨や豪雨、短時間の大雨による道路の浸水など、その時の天気に応じた運転をしなければなりません。

例えば、モータースポーツの最高峰として知られるF1では、ドライ路面のときと、ウェット路面のときで装着するタイヤが異なります。また、晴れているときと雨が降っているときでは、速度にも違いがあります。モータースポーツの例えからも、天候がクルマの運転に影響するのは明らかといえるでしょう。

では、一般道路や高速道路をはじめとする公道で、天候の影響を考えた運転をしているドライバーはどの程度いるのでしょうか。F1のように高い速度で走行し、タイムを競い合うことがない公道でも、天候の影響は受けます。しかし、実際の交通社会を見てみると、晴れているときも、雨が降る日も、風が強いときも、同じ速度と方法で運転している運転者を多く見かけます。

では、天候がクルマに及ぼす影響には、どのようなことがあるのでしょうか。

大雨・豪雨・雷雨など雨によって起こる可能性があること

大雨・豪雨・雷雨など、雨が降ることによって起こることは、路面が濡れたり、水浸しになったりするということです。

一般的に、路面が濡れる雨の日は、タイヤのグリップ力が落ちると言われます。乗用車に装着されているタイヤは、モータースポーツで使われるスリックタイヤのように溝がないタイプではなく、排水する機能を持つタイヤを装着しています。そのため、スリップすることはないと思う方も多いようです。

しかし、道路にはホコリ、塵、オイルなど、さまざまな汚れが蓄積しています。この汚れが雨で道路上に浮き出し、一時的にタイヤのグリップ力が失われることがあるため、溝があるタイヤはスリップしないと言い切ることはできません。

また、マンホールや道路標示の線、橋の継ぎ目など、金属や塗装された部分は、アスファルトのような凹凸がなく、タイヤのグリップ力が低下する可能性があります。

よって、公道はいつ、どこで、どのような挙動の乱れが発生するか予測しにくいといえるでしょう。

そのため、雨が降ったときは、普段以上に慎重な運転を心がけるだけでなく、滑りそうな場所を通過するときは、あらかじめ速度を落としたり、滑り出さないようタイヤをグリップさせたりしながら運転する必要があります。

突風や台風など、風が強いときに起こる可能性があるのは、走行中のふらつきや横転です。

特に、全高が高いクルマは風の影響を受けやすく、ふらついたり、横転したりしやすいため注意しなければなりません。ミニバン、トラック、キャンピングカー、ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンなどは、風の影響を受けやすいため、台風や強風のとき、トンネル出口や切り通しなどでは、より慎重に運転する必要があります。

加えて、全高が高いクルマに人が多く乗ったり、荷物をたくさん載せていたりすると、重心高が高くなるため、ふらついた後の修正が難しくなり、横転してしまう危険性が高まります。そのため、キャンピングカーや荷物を載せたトラックなどが横転事故を起こしてしまうことが多いのです。

天候が荒れているときは普段以上に慎重な運転をする必要がある

天候が急変したときや荒れているときは、晴れていて路面が乾いているときよりも慎重に運転する必要があります。

具体的な対応策は以下のとおりです。

・カーブの前でしっかり減速する
・風の影響でふらつきやすいときは無理に速度を上げない
・前車が巻き上げる水しぶきなどによって視界が悪くなるときは車間距離を長めに取る
など

これらはあくまでも代表的な対策です。ここで紹介した方法以外にも、クルマの特性に応じたさまざまな対策があります。

クルマを運転しているときに、「危ないかもしれない」、「このままだとハンドルを取られてしまいそう」、「滑ってしまうかも」など、少しでも心配や予感が頭をよぎったときは、自分でコントロールできる速度や方法で走行することが大切です。

周りの流れを気にしすぎて無理をしてしまうとスリップや横転、交通事故などを起こしてしまう可能性があるため、天候が急変したり乱れたりしているときは無理をしないようにしましょう。

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