ボルボ最小にして史上最速。圧倒的スペックが冬の妙高で見せた「別の顔」
ボルボのラインナップで最もコンパクトなSUVであり、ブランドの電動化を牽引している電気自動車「EX30」。そのラインナップに新たに導入されたハイパフォーマンスなAWD仕様「ウルトラ・ツインモーター・パフォーマンス」に、新潟県・妙高を起点に試乗する機会を得た。前後モーターの最高出力は合計428ps、0-100km/h加速はボルボ史上最速の3.6秒を誇るBEVは、厳しい冬の氷雪路でいかなる走りを見せるのだろうか。
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視界も心もクリアに。シンプルを極めた空間が生むリラックス感
車内に乗り込むと、インテリアにはミストカラーの「テイラード・ウールブレンド」シートがあしらわれ、シンプルで肩ひじを張らないスッキリとしたスカンジナビアンデザインの空間が広がっている。物理スイッチを極力減らし、ダッシュボード中央の12.3インチのタッチスクリーン式センターディスプレイに速度計やライトの状態、ナビゲーションなどあらゆる機能が集約されているのが特徴だ。
ドライバーの眼前に速度計などのメーター類がないため、一見するとシンプル過ぎるインターフェースに戸惑うかもしれない。しかし、メーターが眼前にないクルマはこれまでにも存在したし、実際に走り出すとすぐに慣れてしまう。むしろ目の前の視界が大きく開けることでリラックスして運転に集中でき、道中の雪景色を楽しむ余裕すら生まれる。
路面に雪のない高速道路の巡航では、完全モーター駆動のBEVならではの高い静粛性がまず印象に残る。静粛性の高い車内では、標準装備されるharman/kardonのプレミアムサウンド・オーディオシステムのクリアな音質も際立ち、移動時間の質をさらに高めてくれる。床下には69kWhの容量を持つ高効率なNMCバッテリー(三元系リチウムイオンバッテリー)を敷き詰め、一充電あたりの航続距離(WLTCモード)は535kmを確保している。車両重量はAWDシステムを搭載することで1880kgに達しているが、その重さを微塵も感じさせず、アクセル操作に対してどこまでも滑らかに加速していく。
428psの過激さを包み込む、氷雪路で際立つ「穏やかな本質」
今回の試乗車である「EX30ウルトラ・ツインモーター・パフォーマンス」は、前後にモーターを搭載する電子制御AWDシステムを採用している。フロントには最高出力156ps(115kW)と最大トルク200Nm、リアには最高出力272ps(200kW)と最大トルク343Nmを発揮するモーターを搭載し、合計で最大出力428ps、最大トルク543Nmという強烈なスペックを誇る。0-100km/h加速はこれまでのボルボ車で最速となる3.6秒を実現しているが、雪や氷が覆う妙高の路面において、その過激さが牙を剥くことは一切ない。
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