どっちが現実? どっちが虚構?
Jeep(ジープ)ブランドは2026年9月7日より主に欧州市場へ向けて、「Jeep Avenger(ジープ・アベンジャー)」の新たなコマーシャル動画「NEW JEEP AVENGER | INCREDIBLY REAL(新型ジープ・アベンジャー 信じられないほどリアル)」を、公式ウェブサイトおよびソーシャルメディアで公開した。
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ジープ最小SUVが進化!
新型アベンジャーはデビュー以来29万台以上の受注を記録しており、現在も受注を受け付けている。欧州で設計・製造された同モデルは、デザインの刷新やインテリアの質感向上が図られているほか、LEDマトリックスヘッドライトや360度フロントカメラなどを搭載。パワートレインは、e-Hybrid、フル電動モデル、全輪駆動の「4xe」、そして新たにターボガソリンモデルが追加され(注:日本には未導入)、ラインナップを拡充。
新型モデルの受注は5月に開始され、これまでに累計29万人以上が同モデルをチョイス。そのうち、電動モデルが販売構成比の60%を占めるという。2026年1月から8月のデータにおいて、新型アベンジャーは欧州主要市場のB-SUVセグメントで上位にランクインしており、特にイタリアではSUVとしてトップの販売台数を記録した。
AI生成コンテンツと現実を対比した新キャンペーン
新キャンペーン「Incredibly Real(信じられないほどリアル)」は、AI生成コンテンツが普及する現代において「現実」と「虚構」の境界が曖昧になっている現状をテーマとしている。デジタル技術で非日常を生成できる時代に対し、現実世界での冒険を強調するという内容だ。
動画はアルプスの山々を舞台に、新型アベンジャーが険しい山道や急斜面を走行する様子を描いている。その様子を傍観するマーモットやクマ、ヤギ、川魚といった動物たちが、「こんなに素晴らしいもの、AIの産物以外にありえない!」と当惑した様子でコメントを交わす構成だ。
動画の終盤では、ドライバーが「はい、あなたがたが見たものはすべて現実です」と語りかけ、議論に決着をつける。一方で、車のパフォーマンスを評価していた動物たち自身が実はAIによって生成されたものであるという演出が用意されており、人工物と現実のコントラストをユーモラスに表現している。
【ル・ボラン編集部より】
アベンジャーは、最新のデジタル技術と泥臭い冒険心という相反する要素を、ひとつのボディに見事に宿している。全長4mあまりの体躯は、都市部で軽やかで素直な走りを提供する洗練された顔を持つ。しかし荒野へ向かえば、強大なトルクとジープ本来の悪路走破性が牙を剥く。今回のCMはAIという虚構をフックにしているが、本質はそこではない。最新技術の力を借りてこそ、過酷なリアルを駆け抜ける冒険が成立するという、ブランドのしたたかな哲学だ。現代のジープは実に懐が深い。
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