ニュース&トピックス

最高速の聖地の名を冠するRUF最新作「エーラ」。独自カーボン骨格と650psが叶える、平穏なる極限

ドイツのRUF、新型ワイドボディ・スポーツカー「エーラ」を世界初公開

ドイツの自動車メーカーであるRUF Automobile(ルーフ・オートモービル)は、モントレー・カー・ウィーク期間中に開催された「The Quail by The Peninsula, A Motorsports Gathering」において、独自開発のカーボンファイバー・モノコックを採用した新型モデル「RUF EHRA(ルーフ・エーラ)」を世界初公開した。極限のパフォーマンスと日常的なドライバビリティを高次元で両立させた、次世代のファストバック・スポーツカーである。

【画像24枚】ワイドなスタンスと可変式リアスポイラー。極限の走りを示す「RUF EHRA」のエクステリアを見る

栄光の記録に由来する車名と独自のシャシー

「エーラ」という名称は、伝説的ドライバーであるフィル・ヒルがCTR「Yellowbird」を駆り、世界記録となる最高速を打ち立てたエーラ・レッツェン・テストコースに由来している。RUFのオーナーであるアロイス・ルーフは、このクルマが非常に特別な存在であり、常に中心にあるのは純粋なドライビングプレジャーであると語っている。

この新型モデルは、RUFが独自開発したカーボンファイバー・モノコックシャシーを採用している。高い走行性能はもちろんのこと、ドライバーとの一体感や長距離走行時の快適性にも重点が置かれており、サーキット専用ではない日常のドライビングでもその魅力を存分に味わうことができる。

ワイドなスタンスを強調するファストバックデザイン

エーラの外観は、固定式の大型リアウイングを持たない、滑らかで洗練されたファストバックスタイルに仕上げられている。深みのある「Liquid Silver」のボディカラーをまとい、フロントおよびリアには新設計のフェイシアを採用した。CTR Anniversaryと比較してフロントトレッドを58mm、リアトレッドを54mm拡大することで、ワイドで安定感のあるスタンスを実現している。

リアデッキにはエーラ専用装備として、カーボンファイバー製の可変式リアスポイラーが備わっている。これは高速道路走行時に自動展開するほか、手動での操作も可能である。さらに、冷却性能や高速安定性を高める新設計の5スポーク・センターロック式鍛造アロイホイール、LEDライトクラスター、電動格納式ドアハンドルなども採用された。

650psの水平対向ツインターボと高度な四輪駆動システム

パワーユニットには、最高出力650ps、最大トルク900Nmを発揮する3.6L水平対向6気筒ツインターボエンジンが搭載される。トランスミッションは7速マニュアルを組み合わせ、リミテッド・スリップ・デファレンシャルを装備する。完全可変式の4輪駆動システムを採用したことで、高いトラクションと安心感を確保しながら、後輪駆動車のようなダイナミックな走りを楽しめる。

サスペンションは4輪すべてにダブルウィッシュボーン式を採用し、プッシュロッドで作動する水平配置のアダプティブダンパーが組み合わされている。これにより、路面からの正確なフィードバックと俊敏なレスポンスを実現しつつ、軽量性や耐久性をバランスさせて、日常走行や長距離ドライブにも対応する快適性を備えさせた。

機能性と温かみを融合した室内と次世代燃料への対応

インテリアには、幾何学的な「Pasha」チェッカーフラッグパターンをあしらった手縫いの天然ブラウンレザーが中心に使用されている。チタン製ペダルやダークマット仕上げのカーボントリムと組み合わせることで、スポーツカーらしい機能性を持ちながらも温かみのある空間となった。ドライバーの正面にはRUFを象徴するグリーンの計器類を備えた5連メータークラスターが配置され、折り畳み式のカーボンバケット「ロリポップ」シートがホールド性と快適性を提供する。

また、RUFは今回のモントレー・カー・ウィークに登場するすべての自社車両に、再生可能エネルギーと回収CO2から製造される合成燃料を使用している。これは大手e-Fuel企業であるHIF Globalとの最新の協業によるものであり、既存の内燃機関が持つ刺激的な走りと環境性能の両立という、新たな時代に向けた取り組みも提示している。

【ル・ボラン編集部より】

かつてCTRで最高速の称号を手にしたRUFだが、最新作「エーラ」が目指すのは単なる速さではない。650psと独自のカーボンモノコックという過激な骨格を持ちながら、長距離ドライブをも許容する懐の深さを備える。極限の性能を平穏に手懐けることこそ、現代のリアルスポーツにおける至高の贅沢なのだ。アロイス・ルーフの語るプレジャーは、非日常の速度域のみならず、日常の延長線上にも息づいている。

【画像24枚】ワイドなスタンスと可変式リアスポイラー。極限の走りを示す「RUF EHRA」のエクステリアを見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: RUF Automobile
LE VOLANT web編集部

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING