雨の館林に新旧パンダが大集結! 愛車とだらだら過ごす至福の1日
群馬県館林市で開催されたフィアット・パンダの祭典「ぱんだら」。雨模様の会場に集結した42台の中で、ひときわ異彩を放つ漆黒の初代パンダが、女性オーナー“黒王号”さんの愛車だ。1997年式の特別仕様車「スポルティーバ」を新車からわずか1年半落ちで購入し、28年間にわたり共に駆け抜けた距離はなんと35万km。驚くべきことに今なお新車時のオリジナルペイントを保つという、奇跡の一台とオーナーの絆に迫る。
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巨匠ジウジアーロの名車と歩む。漆黒の「初代パンダ」を駆る女性オーナー
群馬県館林市の中心部にある「館林城ゆめひろば」で5年前から行われているのが、フィアット・パンダのオーナーズクラブ「のらぱんだ会」の主催するイベント「ぱんだら」だ。そのネーミングのとおり、愛車を眺めながら、仲間たちと1日をだらだらと過ごそうというコンセプトのミーティングだ。5回目となる今年は、全国的に雨という野外イベントには不利な条件であったが、日本中から新旧3世代のフィアット・パンダが憩いの広場へ集合した。
デザインの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの手がけた初代パンダも続々と到着し、10台が並んだ中から、漆黒の一台を紹介しよう。ダッシュボードに置かれたエントリーシートには、漫画『北斗の拳』のラオウの愛馬の名前にちなんで“黒王号”とある。
さぞいかつい男性がオーナーだろうと誰もが想像するところだが、意外なことに「黒王号」さんは女性だ。しかも、愛車との付き合いは約28年というベテランパンダ乗りである。
パンダ最大級のイベント「パンダリーノ」に参加したのがきっかけで、そこで知り合ったパンダオーナーさんたちと他のイベントも楽しむようになり、今日の「ぱんだら」もその一つだそうだ。
プジョー106と迷って決断。専用装備が光る1997年式「スポルティーバ」
手入れが行き届いているのだろう。しっかりと雨を弾いている漆黒のボディは、年式的に再塗装しているのかと思いきや、なんと、新車時からのペイントのままでコンディションを維持しているという。そんな愛車は、当時1年半落ちの状態で手に入れた1997年式の特別仕様車「スポルティーバ」だ。
ミニサーキットなどでイタリア&フランス車の走行イベントが盛んだった当時、初代パンダでのワンメイクレース「パンダカップ」に友人が参加していたことから、レースの応援やイベント見学に、パンダ購入前より足を運んでいたという黒王号さん。
そうしたシーンで、パンダと同様に小粒ながら大活躍していたプジョー106にも心惹かれたそうだが、普段の生活での相棒にするならとパンダに決めた。
外観上では、赤いラインの入った専用のサイドモールとリアスポイラーが一番分かりやすい変更点。内装ではステアリングとシフトノブが革巻きになる。そしてリアフェンダーとリアハッチのセンターの3カ所に、スポルティーバを示す専用のデカールが貼られているのが特徴だ。
トラブルも乗り越えて35万km走破。愛車への気配りと主治医の存在が鍵に
もうすぐ走行35万kmという愛車は、これまでエンジンのオーバーホールは2度実施し、現在はすこぶる良好とのこと。長い所有歴の間には、コンピューターがダメになったり、ブレーキを引きずるといった、ある程度のトラブルも経験している。
「これまで、何度かレッカーサービスのお世話になったこともありました」。振り返れば、それなりに色々とあったそうだが「自分では何かできるわけじゃないので、少し音とか気になったら、すぐに診てもらうように心がけています」
黒王号さん自身の愛車への気配りがあるからだろう。致命的なトラブルには至らず、過ごしてきた。
「実はずっとお世話になっていた整備工場さんが2年くらい前に廃業してしまい、少し不安もあったのですが、その場所を引き継いだ工場が、それまでのお客さんのフォローをしてくれているので、ホッとしました」
初代パンダもそろそろ旧車といっていい年数が経っているが、信頼できる整備工場もあり、黒王号さんと愛車スポルティーバの暮らしは、もうすぐ30周年を迎える。











