システム総合で400psを発揮
2月21日、プジョーは3月に開催されるジュネーブ・モーターショー2019において、508をベースにしたPHVコンセプト「コンセプト508プジョースポール・エンジニアード」を初公開すると予告した。
このコンセプトは、508のトップパフォーマンスモデルに位置付けられるモデルでありながら、電気駆動技術を採用している点が大きな特徴。いわばパフォーマンスPHVである。
フロントに203ps仕様のガソリンエンジンを、リヤには112ps仕様のモーターを搭載。システム総合のアウトプットは400ps/500Nmを掲げる。駆動方式は4WDで、0-100km/h加速を4.3秒でこなし、250km/hの最高速をマークする性能が与えられる。バッテリー容量は11.8kWhで、最大50km(WLTPモード)のEV走行が可能だ。
ハイアウトプットにともない、シャシーや足まわりも強化されている。トレッドはフロントが24mm、リヤで12mm広げられたほか、サスペンションのダンピング特性やステアリングのレシオを専用に設定。ブレーキシステムも4ピストンキャリパーを用いた専用設計で、フロント用は380mmディスクという組み合わせ。タイヤサイズは245/35R20で、ミシュランのパイロットスポーツ4Sを装着する。
外観ではより大きなエアスクープを設けたフロントバンパーが目をひく。カーボン製のドアミラーカバーや新デザインのリヤディフューザー、ブレーキ冷却機能を向上させた20インチアロイホイールも特徴的だ。
ステアリングホイールやインナールーフ、シートなどにアルカンターラが張られたインテリアは、基本デザインこそ標準の508を踏襲するものの、各部にカーボンパネルが組み合わされ、スポーティな雰囲気が強調されている。
内外装の随所に「クリプトナイト」と呼ぶ蛍光カラーがあしらわれ、プジョー・スポールモデルのスポーティキャラクターが表現されていのも見逃せないポイントだ。