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トヨタが作ればボートもハイブリッドに!? 車の技術を生かした「PONAM-28V」が新発売

衝撃・振動の少ない快適な乗り心地を実現

 

 トヨタ自動車は、10月27日より新型ボート「PONAM-28V」を発売した。税込価格はEグレードで2073万6000円、Sグレードで2505万6000円である。ネーミングのPONAMとは、ニュージーランド先住民族マオリの言葉で「ニュージーランドの南島」を意味する「Walpounamu」からとった造語である。

 

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 PONAM-28Vは、2016年3月に開催されたジャパンインターナショナルボートショーに出展され、2016年度のグッドデザイン賞を受賞した「TOYOTA-28コンセプト」を商品化したもので、製造はヤンマーに委託されている。

 

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 これまでトヨタは、全長35フィートの「PONAM-35」、全長31フィートの「PONAM-31」をラインナップしており、今回、全長28フィートの「PONAM-28V」を発売したことで、PONAMシリーズの拡充を図った形となる。

 

 高い走航性と良好な乗り心地を追求するとともに、キャビンの高級感、居住性にもこだわったというPONAM-28Vは、ヤンマーと共同開発した「トヨタハイブリッドハル」やクルマの制御技術を応用した操船支援システムの採用を特徴としている。

 

 トヨタハイブリッドハルとは、ハル(=船体)の素材や構造、形状を大幅に見直し、FRPとアルミ、さらにカーボン繊維を加えたハイブリッド構造とすることで、従来のFRPハルと比べて約7倍の高剛性を実現。アルミハルとの比較でも船体重量を約10%低減した。このハイブリッドハルの採用により、走航時の推進抵抗が低減し、凌波性や旋回性が高く、衝撃・振動の少ない、快適な乗り心地を実現しているという。

 

 操船支援システムでは、新たに船首方向だけでなく船尾方向においても風・潮を感知して位置制御を行なうことが可能に。停船時の船体位置の保持や流し釣り時の船首方位の保持など、4つのモードを備えており、さまざまな状況下でマリンレジャーをサポートする。

 

トヨタPONAM-28 主要諸元

全長×全幅:9.14×3.16m

重量:3640kg

総トン数:3.8t

エンジン型式:M1KD-VH

排気量:2982cc×1

出力:260ps×1

ハル:トヨタハイブリッドハル

燃料タンク容量:330L

清水タンク容量:56L

定員:12名

航行区域:平水、限定沿海、沿岸

 

 

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