新開発のリアサスが安定感の高い走りを
高水準のドライビングダイナミクスを実現するため、レクサスLCには高度な技術が採り入れられている。
ボディを構成する素材は複数存在。万一の際も乗員を守る強固なキャビンには、高張力鋼や超高張力鋼を、ボディフレームには剛性の高い鋼材を、そしてアウターパネルには軽さとエネルギー吸収性に優れるアルミニウムが使用される。さらに、部分的には圧倒的な強度と軽さを両立するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)も採用されている。
サスペンションも見どころは多い。フロントサスペンションはステアリングからのフィードバックを必要なレベルだけ確保するために、最適なアームデザインを採用。新開発されたリアのマルチリンクサスペンションは、低い位置に取り付けられ、安定性の高い操舵特性に寄与する。
ダブルボールジョイントは、ドライバーの操作と路面からの動きに対する制御をともに可能にするために、上下それぞれ2カ所に設けられた。この配置により、サスペンションジオメトリーを最適化し、正確なステアリングレスポンスを実現している。鍛造アルミで作られたアッパーコントロールアームは、ボディの軽量化にも貢献する。
また「レクサス・ダイナミックハンドリングシステム」は、バリアブル・ギアレシオ・ステアリング(VGRS)やアクティブ・リアステアリング(ARS)、さらにリミテッドスリップディファレンシャル(LSD)などを統合制御、ステアリングレスポンスやドライバーの操作に対するリニアな反応、高速コーナリングでのダイレクトなレスポンスを高次元で実現しているという。
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Text:Yasushi HOSODA Photo:TOYOTA MOTOR SALES, U.S.A., Inc
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